出版社内容情報
誰にもなつかないと評判の猛猿が不思議と著者にはたちまちなついた。情にほだされ、二代目、三代目と飼いつづけた著者と猿(三ちゃん)との十数年の日々。彰義隊生き残りの武士の孫として生まれ、新選組はじめ幕府に殉じた男たちの物語を書き続けた骨太の作家の、意外な横顔を伝える感動のエッセイ。文体は洒脱な語り口調で読みやすく、そして笑いと涙を呼ばずにはいられない。
内容説明
誰にもなつかないと評判の猛猿が不思議と著者にはたちまちなついた。情にほだされ、二代目、三代目と飼いつづけた著者と猿(三ちゃん)との十数年の日々。彰義隊生き残りの武士の孫として生まれ、新選組はじめ幕府に殉じた男たちの物語を書き続けた骨太の作家の、意外な横顔を伝える感動のエッセイ。
目次
愛猿記
猿を捨てに
悪猿行状
嫁えらび
三ちゃん追悼記
追慕
ジロの一生
チコのはなし
犬と人との物語
カラスのクロ
野鵐ばなし
著者等紹介
子母澤寛[シモザワカン]
明治25年(1892)、北海道生まれ。本名、梅谷松太郎。明治大学法学部卒。新聞記者を経て文筆業に。昭和3年の『新選組始末記』に始まる新選組三部作の実録や時代小説を多数手がけ、戦後は『勝海舟』『父子鷹』『おとこ鷹』『逃げ水』など徳川遺臣と江戸への挽歌ともいうべき諸作品を発表。昭和37年に菊池寛賞受賞。随筆の名手としても知られる。昭和43年(1968)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
detu
18
野生の猿を飼う。死んでは次々と三頭。戦前から戦中くらいの話しか。子母沢さんは猿を手懐けるのが上手いようだ。勿論愛情たっぷりに。読んでいると執筆活動など何時やっていたんだ?ぐらいに世話を焼いておられる。他に犬4頭。凄いというかどんだけ動物好きなんだ。ちょっと現代では無理メな飼い方感もあったけど子母沢さんち邸宅みたいだし。基本作家さんは動物好きおおい。2021/06/15
Kiro
13
もうめちゃくちゃ面白かった。僕は本好きだと自分では思っているし、継続して読むという行為を長年続けているけれど、本を読んで笑ってしまうということはなかった。でもこの本にはあった。すんごい面白い本でした。2021/08/29
gachin
3
動物とヒトの暮らしが同じような比重で描かれていて読んでいて気持ちがいい/ やはり項を噛んで上下関係を教えてる。調教は周防流/ コロコロしてる糞しか見たことないとのこと。サルも酒を美味しがる。獣肉を恐れる。果実で下痢をする個体もいる。脱臼があると瘦せていく。山葵には無反応。2023/04/29
kotaro
1
★★★★★★★★☆☆2021/10/29