出版社内容情報
摂りこんだ食物があたしをつくる。そして言葉がほとばしる。
日本で、米国で、欧州で、
ウマしもマズしも噛み分けて、出会い、ハマり、なつかしむ
偏食オーライ&ボーダーレス
本能の奔流を味わう最強の食エッセイ
内容説明
ウマし、マズしと味わって、咀嚼し、ハマる、懐かしむ。うなぎ、スナック菓子、エナジードリンク。チーズ、きのこ、マーマイト、山椒。あんこの甘さ、地ビールの苦み。食の記憶、異文化の味。そして、卵へのただならぬ愛着。「あたしは、カリフォルニアロールである」。海をまたいだ往来の果て、母/妻/娘の役目をいよいよ終えて、詩人の言葉がほとばしる。胃の腑をゆさぶる本能を賞味すべし。滋養あふるる偏愛のエッセイ。
目次
ハマる(「にゃーこ」を探せ;世田谷のうなぎ ほか)
出会う(一人蕎麦屋;カリフォルニアの無形文化遺産 ほか)
なつかし(熊本、デコポン;熊本、いきなり団子 ほか)
ニガしマズしウマくなし(食べるな危険;機内食、ちょーマズし ほか)
またハマる(柏餅の季節であるが;シュープリームなオレンジ ほか)
著者等紹介
伊藤比呂美[イトウヒロミ]
1955年、東京都生まれ。詩人。78年に現代詩手帖賞を受賞してデビュー。性と身体をテーマに八〇年代の女性誌人ブームをリードし、同時に『良いおっぱい悪いおっぱい』にはじまる一連のシリーズで「育児エッセイ」という分野を開拓。近年は介護や老い、死を見つめた『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』(萩原朔太郎賞、紫式部文学賞受賞)、お経の現代語訳に取り組んだ『読み解き「般若心経」』などを発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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