出版社内容情報
倭国を脱出し、犠牲を払いながらも中国の陳国に到着した厩戸御子一行。だが、その異能を見抜いた道教指導者・九叔道士によって厩戸は拉致されてしまう。そして、教団内で彼は、少年・楊広と出会った……。一方、厩戸を奪還すべく、虎杖と柚蔓、そして倍達多ら仏教僧たちは、道教教団と全面激突へ。果たして一行は、ナーランダーへ辿り着けるのか。
内容説明
倭国を脱出し、犠牲を払いながらも中国の陳国に到着した厩戸御子一行。だが、その異能を見抜いた道教指導者・九叔道士によって厩戸は拉致されてしまう。そして、教団内で彼は、少年・楊広と出会った…。一方、厩戸を奪還すべく、虎杖と柚蔓、そして倍達多ら仏教僧たちは、道教教団と全面激突へ。果たして一行は、ナーランダーへ辿り着けるのか。
著者等紹介
荒山徹[アラヤマトオル]
1961年富山県高岡市生まれ。上智大学卒業後、新聞社に入社、出版社勤務を経て、99年『高麗秘帖 朝鮮出兵異聞 李舜臣将軍を暗殺せよ』で作家デビュー。その歴史伝奇小説の作風から「現代の山田風太郎」と評される。『魔岩伝説』『十兵衛両断』『柳生薔薇剣』で第二四、二五、二七回吉川英治文学新人賞候補。第二回舟橋聖一文学賞を『柳生大戦争』で受賞。『白村江』で、第六回歴史時代作家クラブ賞で作品賞を受賞、「二〇一七年週刊朝日 歴史・時代小説ベスト10」で一位、「第七回本屋が選ぶ時代小説大賞」にノミネートされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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TheWho
13
支那の陳国に渡った厩殿御子は、道教の導士の拉致され、仏教対道教の戦いとなるが、それを勝利に導き、一路インドの地に向かい仏教の聖地ナーランドに辿り着き出家をし、多大な仏教聖典を読み解き仏教の神髄に迫る。その後スジャータの誘惑に負け女犯の罪をお犯し果ては男娼に身を落とす。度重なる愛欲に身を委ねて、性欲を制御する事が悟りの境地と気付き御子は、ブッタとして覚醒する。一面納得出来るかとも一瞬主思ったが、微妙な性的描写には、戸惑う点も多々あった。中巻は、小乗と大乗両派の諍いで結ぶが、次巻の展開が楽しみです。2023/04/27