中公文庫<br> 応家の人々

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中公文庫
応家の人々

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  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122070325
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

昭和十四年、日本統治下の台湾、名家の美女を取り巻く男たちの死。内地の警察書記が台南の町々をめぐり事件の謎を追う妖しい推理長篇。〈解説〉松浦寿輝

内容説明

昭和十四年、日本統治下の台湾―。名家・応家の美女の周辺で不審死が相次ぐ。最初の夫が海難事故死し、二人目の夫は何者かに殺害され、さらに毒殺事件が起こる。内地から派遣された久我中尉が台南へと向かい、町々をめぐって事件の謎を追う。華麗島を舞台にした妖しい長篇ミステリ。

著者等紹介

日影丈吉[ヒカゲジョウキチ]
1908年、東京生まれ。作家。アテネ・フランセ卒業。フランス語教師、料理の研究指導などを経て、49年『かむなぎうた』で作家デビュー。56年『狐の鶏』で日本探偵作家クラブ賞、90年『泥汽車』で泉鏡花文学賞を受賞。91年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

72
台南、亜熱帯の風景が鮮やかに目に浮かびます。 昭和14年、日本統治下台湾での殺人事件。 古い作家さんです。ミステリですが、むしろ文章を味わう系かな。2022/10/17

YO)))

20
復刊を機に再読したがやはり該作家屈指の傑作だと思う。ミステリとしては後出しジャンケンばかりで推理の楽しみもないようなものだが、台湾南部の風俗の描写の美事さと、その中に綾なす人間の愛憎の綴れ織り、命運の儚さ。氷屋の扇風機の羽根越しに見る幻影の如くである。2021/02/28

黒い森会長

2
読んだのは、徳間文庫、1982年8月刊、221p。1961年(昭和36年)5月東都書房より刊行。ある会合に参加した主人公が、昔の上官に会い、飲み行く。上官はトイレに行き、主人公はその死体を見つけてしまう。傍にいた、台湾籍の歌姫を連れ帰る。途中、戦争前の台湾の事件を思い出す。台湾の場景が丁寧に描かれ、ミステリーであることを忘れそうになる。小説内小説に、枠構造を持ったミステリーである。2021/04/08

もっち

1
昭和初期台湾の風物やそこに生きる人々の在り方がとても興味深く読めた これに加えて謎解きミステリとしての結構がしっかりしていればさぞや…とはどうしても思ってしまうけれど2022/10/24

渋谷英男

0
地名、名称が読めない。☆22021/03/23

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