出版社内容情報
スミスは急激に勃興してくる資本主義社会における人間の本性と社会的生産力の全構造を究め、「見えざる手」に導かれる社会原理を明らかにして、新しい科学=経済学にはじめて体系を与えた。『国富論』の決定的な影響は人文、社会科学のあらゆる分野に及び、その故に、『資本論』とともに経済学の古典中の古典とされる。この古典経済学と近代自由主義の原典に、独自の要約的小見出しや詳細な訳注を配して甦らせた邦訳の決定版。
Ⅲ巻には国家義務たる国防・司法・公共施設、また租税・公債のあり方を述べて、独自の国家観を第五篇を収録。各版の異同、邦訳少史、年譜、小見出し一覧、索引等、精細な研究の手引きを付す【全三巻】
定評あるロングセラー翻訳書を厳選し、読みやすくした新版
内容説明
資本主義社会における人間の本性と社会的生産力の全構造を究め、経済学に体系を与えた古典経済学の原典に、独自の要約的小見出しや詳細な訳注を配して甦らせた邦訳の決定版。3巻には国家の経費、収入、公債について論じる第五篇を収録。巻末に各版の異同、邦訳小史、年譜、索引等、研究の手引きを付す。(巻末対談)大竹文雄/出口治明
目次
第5篇 主権者または国家の収入について(主権者または国家の経費について;社会の一般収入あるいは公共収入の財源について;公債について)
巻末対談 アダム・スミスを誤解の海から解き放とう 大竹文雄×出口治明
付録
著者等紹介
スミス,アダム[スミス,アダム] [Smith,Adam]
1723‐90年。イギリスの経済学者。古典経済学の祖。スコットランドの港町カコーディ生まれ。グラスゴー大学に学び、道徳哲学者F・ハチソンの影響を受けた。オックスフォード大学中退。グラスゴー大学の倫理学教授、道徳哲学教授を経て、同大学総長に選任された
大河内一男[オオコウチカズオ]
1905年、東京生まれ。東京大学経済学部卒業。東大教授、同総長を経て、東大名誉教授。日本学士院会員。経済学博士。アダム・スミスの会会長。社会思想史・労働問題専攻。『著作集』(全五巻)など著編訳書が多数ある。84年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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