出版社内容情報
秦の始皇帝の父ともいわれる呂不韋。一商人から宰相にまでのぼりつめた謎多き人物の波瀾に満ちた生涯を描く歴史大作。本巻では呂不韋の少年時代を描く。
内容説明
秦の始皇帝の父ともいわれる呂不韋。一商人から宰相にまでのぼりつめたその波瀾の生涯を描く。十五歳の少年・不韋は、妾腹の子であるため、家にあっても孤独で、確たる未来を描けないまま日々を送っていた。ある日、父の命により従者・鮮乙とともに旅に出ることになったが…。
著者等紹介
宮城谷昌光[ミヤギタニマサミツ]
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市に生まれる。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞、93年『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tomoichi
15
漫画ギングダムから始皇帝にハマっている小4の息子に引っ張られて、宮城谷昌光の描く呂不韋の物語を読みたくなり、全5巻を大人買い。さあ読むぞ!2021/10/03
ねんまに
4
中国史は全く詳しくないのですが、呂不韋という人を主人公にした小説のようです。この人が何者であり、今後何を為すか全くちんぷんかんぷんなので逆にわくわくして読めるという感じはあるのですが、主人公補正がすごいのでそれだけでもなかなか気持ち良いです。知識がなさすぎてだいぶ頭が悪い感想になりましたが、今後の展開にも期待。2021/06/23
拡がる読書会@大阪
3
秦の始皇帝の宰相になった呂不韋 (りょふい)の人生を中国を舞台にした小説。歴史物ですが、成り上がり物でもあります。 紹介者曰く、 中国の歴史小説は数あれど、現代のように多様な社会を著しているのは春秋時代ではなかあろうか?と思って読み出したそうです。 https://note.com/sharebookworld/n/nb04c4104fe0b2023/12/29
さくさく
2
とても15,6の少年ではない。しかし氏の作品の主人公はいつものこと。老成した君子のようである。ここから何をどう経て秦の宰相まで辿り着くのだろうか。2024/01/28
えで
2
ワクチン接種したりして、最近あまり読めていなかった。 時代的には『楽毅』の後半辺り~と思う。 印象的な箇所 P61 孟嘗君 天下の輿望について P111 苦難を引き寄せ、乗り越えるもの P332 苦難について そして孟嘗君が出てきた!それだけでテンションが上がってしまう。2021/09/17