出版社内容情報
「お前には味方もいる。それを忘れるな」。
堂場瞬一史上売上NO.1シリーズ、衝撃の最終巻。
岩隈に続き、警視庁公安部の山口が殺された。再び了に殺人の嫌疑がかかり、謎の符号「ABC」の実態を掴むも捜査は行き詰まる。一人で戦い続けた男の危機に、かつての仲間たちが立ち上がる。警察小説の金字塔、ここに完結。
内容説明
「お前には味方もいる。それを忘れるな」。岩隈に続き、警視庁公安部の山口が殺された。再び了に殺人の嫌疑がかかり、謎の符号「ABC」の核心に迫るも捜査は行き詰まる。一人で闘い続けた男の危機に、かつての仲間たちが立ち上がる。警察小説の金字塔、ここに完結。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年秋『8年』にて第一三回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
101
後半に入ると今までの主人公の関係者オールスター登場的な感じとなります。新潟県警からの出張者やニューヨーク市警からの友人などです。警察内の派閥から憎まれた主人公にさらに海外からの関係もあり最後はかなりはでな終わり方になります。また自分の家族が増えるということでのハッピーエンドです。2021/06/02
たーさん
17
孤立無援の闘いを続けるなか、信頼できる仲間が手を差し伸べてもらい巨悪をあぶり出す捜査。堂場さんの小説はちょっとした登場した人物も印象的。今回も西新宿署のベテラン刑事、北さんも好き。事件の突破口を開く横浜地検の城戸検事もいいキャラしてます。 事件もスケールがでかくどう決着をつけるのとハラハラ。ラストがホントにいいラストでした❗家族を拒絶し失った男が新たな家族を手にする予感のラスト。10作を通じて刑事鳴沢了の生き様を間近でみて感慨深い。 シリーズは完結してしまったけどその後はどうなるのか気になります。2024/01/08
米太郎
15
怒涛の展開でおもしろかった。鳴沢は信念を曲げずに生きてきて、これから家族も増えてどうなるのか気になる。いい加減幸せになってくれ2022/03/18
RED FOX
14
「刑事として失点するよりも人間として失点する方が」襲ってくる相手も理由も解らないままの逆襲とは。1巻の鳴沢からよく大人になったものです、最終巻お見事。2022/05/13
さくさく
12
鳴沢了シリーズ最終巻。情報屋の岩隈と公安の山口が殺され嫌疑をかけられることになる鳴沢。敵は彼が何かを持っていると思い込み過激に揺さぶりをかけてくるが、その揺さぶりを物ともせずに真相を暴き出そうと必死に駆け回る。これまでのシリーズが走馬灯のように蘇ってきて数々の鳴沢と組んできた相棒たちが次々と加勢してくれた。前半はやられっぱなしだったが、後半では仲間たちと体と頭をフル動員して事件の黒幕に辿り着く。幕切れは呆気なかったがこれで良いのかもしれない。読みやすいのがこのシリーズの一番の売りだ。2021/07/04