出版社内容情報
虚無的キャラクター「眠狂四郎」を生んだ苛烈な戦時体験、多彩な女性遍歴、師・佐藤春夫との交流――。故郷出奔から直木賞受賞までの無頼の日々が豊富なエピソードとともに綴られた、柴錬先生の青春回想録。私小説的短篇五篇を併録する。新たに随筆「文壇登場時代」「わが生涯の中の空白」を増補。〈解説〉縄田一男
【目次より】
わが青春無頼帖
色 身
蜃気楼
北の果から
落 花
先生と女と自分
〈巻末付録〉
文壇登場時代
わが生涯の中の空白
内容説明
虚無的な孤高の剣士「眠狂四郎」を生んだ苛烈な戦争体験、多彩な女性遍歴、師・佐藤春夫との交流―。故郷出奔から直木賞受賞までの無頼の日々を豊富なエピソードとともに綴る回想録。表題作のほか、私小説的短篇五篇を併録する。新たに随筆「文壇登場時代」「わが生涯の中の空白」を増補。
著者等紹介
柴田錬三郎[シバタレンザブロウ]
1917年(大正6)岡山県生まれ。慶應義塾大学支那文学科卒業。在学中より『三田文学』に短篇を発表する。終戦後、編集者生活を経て文筆業に専念。52年、『イエスの裔』で直木賞を受賞。56年に連載を開始した『眠狂四郎無頼控』で剣豪小説ブームを招来、時代小説作家としての地位を確立する。70年、『三国志 英雄ここにあり』を中心とした旺盛な作家活動により吉川英治文学賞を受賞。78年(昭和53)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。