出版社内容情報
『悪徳の栄え』の著者、サディズムの祖として知られるマルキ・ド・サド。
この公序良俗に対決しつづけた18世紀フランスの貴族の生涯を、誕生から性的醜聞、幽囚生活、孤独な晩年まで描ききる。
無理解と偏見に満ちた従来のイメージを覆し、サドの実像を捉えた、著者渾身の作にして、三島由紀夫『サド侯爵夫人』の典拠となった画期的評伝。
〈解説〉出口裕弘
〈巻末付録〉三島由紀夫 『サド侯爵の生涯』評/『サド侯爵夫人』跋
【目次より】
第一章 誕生より結婚まで(一七四〇―一七六三年)
第二章 リベルタンの出発(一七六三―一七六七年)
第三章 アルクイユ事件の周辺(一七六八―一七七二年)
第四章 マルセイユ事件の周辺(一七七二―一七七三年)
第五章 ラ・コストの城にて(一七七三―一七七八年)
第六章 ヴァンセンヌの鐘楽(一七七八―一七八四年)
第七章 自由の塔(一七八四―一七八九年)
第八章 革命とともに(一七八九―一七九二年)
第九章 恐怖時代に生きる(一七九二―一八〇〇年)
第十章 精神病院の晩年 (一八〇一―一八一三年)
第十一章 死 (一八一四年)
補遺(1) 死後の評価
補遺(2) その生涯の最後の恋
補遺(3) ジャンヌ・テスタル事件
内容説明
『悪徳の栄え』の著者、サディズムの祖として知られるマルキド・サド。この公序良俗に対決しつづけたフランス貴族の生涯を、誕生から性的醜聞、幽囚生活、孤独な晩年まで描ききる。無理解と偏見に満ちたサド像を覆す、著者渾身の作にして、三島由紀夫『サド侯爵夫人』の典拠となった画期的評伝。巻末エッセイ・三島由紀夫。
目次
誕生より結婚まで(一七四〇‐一七六三年)
リベルタンの出発(一七六三‐一七六七年)
アルクイユ事件の周辺(一七六八‐一七七二年)
マルセイユ事件の周辺(一七七二‐一七七三年)
ラ・コストの城にて(一七七三‐一七七八年)
ヴァンセンヌの鐘楽(一七七八‐一七八四年)
自由の塔(一七八四‐一七八九年)
革命とともに(一七八九‐一七九二年)
恐怖時代に生きる(一七九二‐一八〇〇年)
精神病院の晩年(一八〇一‐一八一三年)
死(一八一四年)
著者等紹介
澁澤龍彦[シブサワタツヒコ]
1928年、東京に生まれる。東京大学仏文科卒。マルキ・ド・サドをはじめ数多くのフランス文学を翻訳・紹介。その他中世の悪魔学(デモノロジー)、美術評論、文芸評論、独自の幻想小説など幅広いジャンルで活躍。『唐草物語』で泉鏡花文学賞、『高丘親王航海記』で読売文学賞を受賞。87年に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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