中公文庫<br> サド侯爵の生涯 (新版)

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中公文庫
サド侯爵の生涯 (新版)

  • 澁澤 龍彦【著】
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  • 中央公論新社(2020/08発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 491p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122069183
  • NDC分類 950.28
  • Cコード C1198

出版社内容情報

『悪徳の栄え』の著者、サディズムの祖として知られるマルキ・ド・サド。


この公序良俗に対決しつづけた18世紀フランスの貴族の生涯を、誕生から性的醜聞、幽囚生活、孤独な晩年まで描ききる。

無理解と偏見に満ちた従来のイメージを覆し、サドの実像を捉えた、著者渾身の作にして、三島由紀夫『サド侯爵夫人』の典拠となった画期的評伝。


〈解説〉出口裕弘


〈巻末付録〉三島由紀夫 『サド侯爵の生涯』評/『サド侯爵夫人』跋




【目次より】


第一章 誕生より結婚まで(一七四〇―一七六三年)


第二章 リベルタンの出発(一七六三―一七六七年)


第三章 アルクイユ事件の周辺(一七六八―一七七二年)


第四章 マルセイユ事件の周辺(一七七二―一七七三年)


第五章 ラ・コストの城にて(一七七三―一七七八年)


第六章 ヴァンセンヌの鐘楽(一七七八―一七八四年)


第七章 自由の塔(一七八四―一七八九年)


第八章 革命とともに(一七八九―一七九二年)


第九章 恐怖時代に生きる(一七九二―一八〇〇年)


第十章 精神病院の晩年 (一八〇一―一八一三年)


第十一章 死 (一八一四年)




補遺(1) 死後の評価


補遺(2) その生涯の最後の恋


補遺(3) ジャンヌ・テスタル事件

内容説明

『悪徳の栄え』の著者、サディズムの祖として知られるマルキド・サド。この公序良俗に対決しつづけたフランス貴族の生涯を、誕生から性的醜聞、幽囚生活、孤独な晩年まで描ききる。無理解と偏見に満ちたサド像を覆す、著者渾身の作にして、三島由紀夫『サド侯爵夫人』の典拠となった画期的評伝。巻末エッセイ・三島由紀夫。

目次

誕生より結婚まで(一七四〇‐一七六三年)
リベルタンの出発(一七六三‐一七六七年)
アルクイユ事件の周辺(一七六八‐一七七二年)
マルセイユ事件の周辺(一七七二‐一七七三年)
ラ・コストの城にて(一七七三‐一七七八年)
ヴァンセンヌの鐘楽(一七七八‐一七八四年)
自由の塔(一七八四‐一七八九年)
革命とともに(一七八九‐一七九二年)
恐怖時代に生きる(一七九二‐一八〇〇年)
精神病院の晩年(一八〇一‐一八一三年)
死(一八一四年)

著者等紹介

澁澤龍彦[シブサワタツヒコ]
1928年、東京に生まれる。東京大学仏文科卒。マルキ・ド・サドをはじめ数多くのフランス文学を翻訳・紹介。その他中世の悪魔学(デモノロジー)、美術評論、文芸評論、独自の幻想小説など幅広いジャンルで活躍。『唐草物語』で泉鏡花文学賞、『高丘親王航海記』で読売文学賞を受賞。87年に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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駄目男

15
澁澤龍彦という作家は博覧強記だろう。哲学、思想、歴史はもとより関連書物を原書で読むなど、その幅広い知識には着いていけない。サドとはサディズムの語源になった名前だが、一体にサド侯爵は何をしたのか。性的プレーの名前として後世に残るぐらいだからよっぽどのことをしたのだろう。 例えば舞踊界を主催して、食後にチョコレートを配り、誰もが色情的な淫乱な気持ちになるカンタリスというものを混ぜ、慎み深い女性までもが、子宮の疼きに耐えられなかったとあるから、よっぽど効き目の強いものなのだろうが、それらの行為が祟り、2022/07/10

hoiminsakura

14
言わずと知れたサドの語源となってもいるサド侯爵の伝記。れっきとした資料に基づく真面目な伝記である。生まれや若い頃に起こした事件、妻の妹との関係、義母からの仕打ち、領地を巡る確執などが明晰に綴られる。30年にも渡る獄中、精神病院生活は主に義母の希望でもあったが、数人の女性の理解を得て時に自暴自棄になりながらも結果的には天職の執筆活動の場を与えられていたとも言える。後から判明した事実も補遺で解説され、サドに対する理解が深まった。無垢で、言いたいことを言い思いのままに行動したとの解釈は違和感なく受け入れられる。2023/01/26

刳森伸一

8
マルキ・ド・サドを日本に周知させ、自身も多大な影響を受けた澁澤龍彦による評伝。澁澤のエッセイには軽い感じなものも少なくないが、これは初期の本格的な評伝で、澁澤のサドに対する情熱がヒシヒシと伝わってくる。サドの意外な生涯を浮かび上がらせることに成功した快著だと思う。また、サドの著作がその残虐性にも関わらず、今もなおフランス文学の中で重要な地位を占める理由の一端もうかがえる。とはいえ、本書はあくまでもサドの生涯に着目したものであり、サド文学についての評論として期待すると肩透かしを食らうかも。2021/01/06

冬憑……(ふゆつき)

8
マルキ・ド・サドに関して、作品以外の事を何も知らなかった。いつもフューチャーされるのは、その変態的文学とサドマゾの語源となった名前、晩年監獄に閉じ込められ、溢れ出る創造の渦にのまれ、憑かれた様に「ソドムの百二十日」や「新ジェスティーヌ」などを書き連ねたという程度。 何故サドが収監されたのか、どういう人生を歩んだのか、サドとは何者なのか。 これは、我が国サド翻訳のトップランカー、澁澤龍彦による濃厚な物語である。 2020/10/10

コウみん

3
フランスのエロティズムを起こしたマルキ・ド・サド。 澁澤は大学時代からマルキ・ド・サドの世界観に興味を持ち、日本にサド侯爵の作品を翻訳してきた。この本は澁澤のサド侯爵研究でもある本だ。 彼の変な性行為。そして、その行為より長い年を監獄に閉じ込められいた。フランス革命の時に釈放され、政治活動でギロチンに処刑される危機もあったが、何とか助けられたらしい。最後は精神病院で寂しい死を迎えたが、波乱満場の人生を生きてきた彼の人生は多くの作家と心理学者に影響を与えた。2021/03/31

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