出版社内容情報
「そこそこやな」「ぼつぼついこか」人生のキャリアを積んだ大人の口から発せられるからこそ、深い味わいがある大阪弁。大阪弁を通して、上方風俗、上方文化を考察する好エッセイ。〈解説〉國村隼
内容説明
時代とともに標準語風に変容していくものの、大阪弁の精神には、なお不変の表情がある。「そこそこやな」「ぼつぼついこか」…。こうした言葉が人生のキャリアを積んだオトナの口からこぼれるとき、大阪弁はより生彩を帯び、迫力を増す。味わい深い大阪弁を通して、上方文化を考察する好エッセイ。
目次
よういわんわ―古語について
ちちくる―上方弁の淫風
そやないかいな―語尾と助詞
けったくそ悪い―大阪弁の猥雑
はる―大阪弁の敬語
タンノする―好もしき大阪弁
明治・大正の大阪弁(その一)―大阪弁の表情
明治・大正の大阪弁(その二)―大阪弁の陰影
新大阪弁―大阪弁のせつなさ
いてこます―大阪弁のバリザンボウ
あたんする―過ぎし世の大阪弁
せいてせかん―大阪弁の機能
著者等紹介
田辺聖子[タナベセイコ]
1928年、大阪生まれ。樟蔭女専国文科卒。63年、『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニイ)』で芥川賞を受賞、88年、『花衣ぬぐやまつわる…わが愛の杉田久女』で女流文学賞、93年、『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞、94年、菊池寛賞を受賞。98年、『道頓堀の雨に別れて以来なり』で泉鏡花文学賞と読売文学賞を受賞。2008年、文化勲章受章。大阪弁で軽妙に綴る現代小説の他に、古典文学の紹介、評伝小説など、著書多数。19年6月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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