出版社内容情報
読んだらきっと試したくなる、大人が楽しいことばの遊び
戦時中の替え歌、和歌や落語、推理小説に外国曲の歌詞。
しりとり、アナグラム、回文、
マザーグース、不思議の国のアリス、クマのプーさん。
驚くべき記憶力とユニークな感覚で
和田誠さんがこつこつ集めた〈ことばのトリビア〉を紹介します。
ほのぼのする挿絵入り
内容説明
読んだらすぐに試したくなる、大人が楽しいことばの遊び―戦時中の替え歌から、落語、和歌、歌詞や訳詞。しりとり、回文、アナグラム。七五調や韻の妙。マザーグースにクマのプーさん…。和田誠さんが長年にわたってこつこつ集めた“ことばのトリビア”を紹介します。ほのぼのする挿絵入り。
目次
1(ことばのこばこ;しりとり歌;替え歌;記憶法;いろはと五十音;マザー・グース;クマのプーさん)
2(折句;アナグラム;回文;七五調;韻;押韻の実習)
著者等紹介
和田誠[ワダマコト]
1936年生まれ。多摩美術大学卒。77年から「週刊文春」の表紙を担当。グラフィックデザイナー、イラストレーターとして書籍の装画、装丁を数多く手がけた。デザイン、絵画の分野で文藝春秋漫画賞、講談社出版文化賞など受賞多数のほか、翻訳、映画監督、エッセイ執筆など幅広い活動により菊池寛賞を受賞。絵本を含む自著は二百冊を超える。2019年10月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
68
和田さんは、絵だけでなく、ことばのセンスも抜群。いわゆる「ことば遊び」について、講演のためにまとめた資料が元。すんなり読めて楽しい。土井晩翠の名に意外なルーツが。知らなかった。アサヒビールと三ツ矢サイダーのパズルはすごいが、日本調の作品例には時代を感じる。マザーグースの翻訳は、やっぱり谷川さんのが現代的でいいと思う。文庫のしおりとは別ヴァージョンの和田さんのイラストがいい。英語・中国語の詩では当たり前な脚韻も、日本語では至難のわざだが、しかし和田さんはチャレンジした。ここまで自然な例は少ないはず。2020/08/21
momogaga
47
和田さんの多才な魅力があふれていました。テーマは言葉遊び。題名にも遊びがありますね。2022/11/20
tomi
32
ことば遊びをテーマにした講演録をもとにした本。替え歌やしりとり、折句、回文、アナグラム、七五調に韻。ことば遊び満載の「マザー・グース」「不思議の国のアリス」「くまのプーさん」etc. 「マザー・グース」を韻を踏んで訳したり、歌詞のない映画音楽に韻のある歌詞をつけたりという実践は、かつてパロディ集「倫敦巴里」を著した和田さんの面目躍如。イラストも楽しい。2025/02/28
たぬ
20
☆3.5 イラストレーター兼平野レミのご夫君。そのイメージしかなかったんで文章も書いていたのかとまずは軽く驚いた。これは児童書専門店が主催したセミナーでの講演を文字起こししたもの。しりとり、いろは、回文、アナグラム… 国語の授業は好きだったけど「ことば」の面白さがわかるようになったのは大人になってからだなあ。リズム感のある詩とかね。好き。2024/02/11
くろうさぎ
15
取り上げてある、さまざまな言葉遊びが面白い。「不思議の国のアリス」にしても、「くまのプーさん」にしても、訳者によって選ぶことばの味わいが違って、それもまた楽しみどころですよね。「折句」のところのアサヒビールの広告の例は、自分ならどんな言葉を入れるだろう?と考えたりして楽しめました。挿絵も可愛らしいし、紙質も良くて、ずっと手元に置いておきたい一冊です。2024/02/23
-
- 和書
- プレイバック