出版社内容情報
〈人気沸騰! 必読の戦国長篇シリーズ〉
極悪人となる星の下に生まれ、
名君を目指した男の型破りな生涯
関東における両上杉氏の勢力図が大きく変わりつつある中、
ついに宿敵・足利茶々丸との血みどろの決戦が始まる。
悲願の伊豆統一、再びの小田原城攻め、そして長享の乱の終結……
己の理想のため鬼と化した男に、
もはや安息の時はない。
大人気シリーズ全五巻の第四弾!
内容説明
関東における両上杉氏の勢力図が大きく変わりつつある中、ついに宿敵・足利茶々丸との血みどろの決戦が始まる。悲願の伊豆統一、再びの小田原城攻め、そして長享の乱の終結…己の理想のため鬼と化した男・伊勢宗瑞に、もはや安息の時はない。大きな代償とともに、いざ東進を画す!型破りな戦国大名の生涯を描くシリーズ全五巻の第四弾。
著者等紹介
富樫倫太郎[トガシリンタロウ]
1961年、北海道生まれ。98年に第四回歴史群像大賞を受賞した『修羅の跫』でデビュー。時代・歴史小説と、幅広いジャンルで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hrmt
34
宗瑞は堀越公方である茶々丸をとうとう追い詰め伊豆統一を成し遂げるが、茶々丸の呪詛のような執念に、深根城に籠城していた農民をも含む300人を処刑するに至る。理想のためには綺麗事だけでは済まないという現実は、戦国の施政者が漏れなく通る道なのかもしれない。苦渋の決断や小田原再征での弟の死を経て、より多くの民が幸せに暮らせる地を作るために相模統一に乗り出す宗瑞。食うか食われるかの戦いが繰り返される中で、明鏡止水といえるような、邪念なく澄み切って落ち着いた心になれる日は果たして来るのだろうか。2020/09/27
Junichi Yamaguchi
31
『楽しい人生だった、幸せな人生だった』… シリーズ4作目。 決戦を制した彼の決断に胸が痛む。 大切な人を亡くした彼に胸が痛む。 次巻が終章。 悩み抜いた彼を見届けたい。。2020/06/23
財布にジャック
27
ひたすら戦いの場面だらけのこの巻で茶々丸との戦いで遂に鬼と化す早雲が描かれていました。2021/09/22
YONDA
18
茶々丸を倒し念願の伊豆統一を実現した宗瑞。奪われた小田原を取り返すために大森定頼との戦いに挑む。弟の弥次郎を失いはしたが、嫡男である氏綱と共に再び小田原を手にする宗瑞。伊豆と西相模を領地とし、狙うは三浦道寸の東相模。宗瑞と氏綱は道寸と荒次郎にどう挑むのか!いよいよ最終巻へ。2021/05/02
佳乃
17
やっと茶々丸を討つことが出来たのに、本当に茶々丸はやな奴だ。宗瑞が鬼と化すしかないではないか。どれほどに心を痛めたことか・・・そして、最愛の弟を戦で亡くすとは・・・弥次郎が宗瑞の弟で幸せだったと、また弟として生まれたいと、それだけ幸せで宗瑞を慕っていたのだと。この巻はこちらまで心が苦しくなることばかりだったよ。2021/09/23