出版社内容情報
平和を欲するなら戦争を理解せよ――「間接的アプローチ」「西側流の戦争方法」などの西側世界の戦略理論の礎を築いたリデルハートの生涯とその思想。二十世紀最大の戦略家、本邦初の評伝。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CTC
13
4月の中公文庫新刊、単行本は08年同社。著者は防衛省防衛研究所戦史研究センター長。新しい手帳を買って、“目的を手段に適合させる”に始まるリデル=ハートの間接アプローチ8原則を、最初の頁に記すのが、この10年ほど私の年中行事になっている。目的目標があって、それを実現する手段を考えるのは半ば常識だろうが、この8原則を行動指針に加えてみると、あら不思議、なかなか都合が良い。達成手段が見当たらない目標やそもそも目的不明の指令が下ることは日常茶飯事なのだ。その割に知らなかった人となり、事績を知られる本。迂遠だが。2020/10/01
叛逆のくりぃむ
6
間接アプローチ戦略を提唱した20世紀イギリスの軍事思想家ヘンリー・バジル・リデルハートの評伝。リデルハートの生い立ちや背景についてよく描かれている。2020/09/21