出版社内容情報
累計110万部突破の〈もぐら〉シリーズ、新章第二弾!
沖縄南部開発の利権を求め、暗躍するいくつもの影。張り巡らされる黒い罠が、もぐらの血が覚醒した竜星に襲いかかる!
座間味組を解散に追い込んで一年余、「もぐら」こと影野竜司の血を引く竜星は平穏な日々を送りながら、自らの生きる道を模索していた。家族や周りの大人たち、そして親友の真昌さえも、悩みを抱えた竜星の目にはまぶしく映るのだった。
その頃、沖縄南部開発を巡って不穏な噂が流れていた。楢山ら沖縄県警が警戒するなか、座間味組の伝説の武闘派ヤクザとして恐れられた綱村啓道が、二十年ぶりに刑務所から出所しようとしていた……
新たな戦いのなかで、竜星や真昌は何を見、何を思うのか――
内容説明
「もぐら」こと影野竜司の血を引く高校生の竜星は、自らの生きる道を模索していた。その頃、沖縄南部では観光開発の反対派住民が襲われる事件が発生。さらに伝説の武闘派ヤクザとして恐れられた男が二十年ぶりに刑務所から出所する。楢山ら沖縄県警の緊張が高まる中、竜星と仲間たちはまた新たな戦いに呑み込まれていく!
著者等紹介
矢月秀作[ヤズキシュウサク]
1964年兵庫県生まれ。文芸誌編集などを経て、小説家へ転向。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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三代目 びあだいまおう
248
最強の男『もぐら』こと影野竜司の遺伝子を引き継ぐ高校生の竜星第2章。天性の強さと賢さ、優しさを兼ね備え、生きる道を模索している。沖縄リゾート開発の利権を巡る不穏な空気が漂う。ヤクザ、政治家、企業家どもは、障害となる者達の命など塵とも思わない。さらに、長い懲役を終え伝説の超武闘派男が出所。帰る筈の組が竜星達に潰されていたことを知り激怒!ヤバい!ヤバい空気が覆いつつ300頁を越えてもお馴染みの激闘シーンが始まらない?『波濤』うねる大波!これまでと毛色の違う展開が父を越えた大きな男への成長を期待させる!‼️🙇2020/06/11
GAKU
48
もぐら新章のシリーズ第2作。武闘派ヤクザとして恐れられ、二十年振りに刑務所を出所した綱村、主役の竜星共に370ページのうち、300ページくらいまで活躍の場面なし。ラストのアクションも、従来の矢月作品に比べたら大人しめ。今回は肩透かしでした。矢月さんの作品ではよくありがち。とは言え第3作も図書館から借りているので、次は期待しつつ読んでいきます。 2021/09/10
Junichi Yamaguchi
31
『嘘をつく者は、相手から視線を逸らさない』… 新シリーズ2冊目。 大きな展開への布石のようなプロローグの続きといったところかな⁈ 次作を期待して待とう。。2020/04/12
きさらぎ
29
新章の主人公って竜星だと思うのだが影が薄かった。今回はもぐらの強さのおさらい&新世代の舞台設定的内容だからこんなものかな?次作に期待。2020/07/05
むつこ
25
新章シリーズ2作目。リゾート開発の利権と20年余りの刑期を終えるヤクザの男が沖縄にやってくるキナくさい展開。暴力団の組自体はない状態の中でも、元ヤクザだったり半グレは暮らしているわけで・・・沖縄の名前や土地名が独特だし、半グレなのかヤクザなのか年齢もわかりにくくイメージがわかないので海外小説や歴史小説のように読んでいて時間がかかる。それでも高校生の若さってイイ。主人公の出番は少ないがいっぱい悩んで進路を決めて欲しい。2022/11/26