中公文庫<br> 文豪と食―食べ物にまつわる珠玉の作品集

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中公文庫
文豪と食―食べ物にまつわる珠玉の作品集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122067912
  • NDC分類 918.6
  • Cコード C1191

出版社内容情報

文豪たちは味覚も鋭い。そして案外、健啖家。近代日本を作り出した文豪それぞれのも好みを反映した「食」の物語には、時代の精神もまた刻まれていた。


食べることは血肉を作り、生きることに他ならない。そこには思想もあれば主張もある。鴎外は他人と間合いを測りながらつつく牛鍋を弱肉強食の闘争に例え、独歩は和洋折衷・官民融和の理想を重ねた。江戸っ子の漱石は蕎麦、西国出の芙美子はうどんと、好みには生まれも反映する。美食を追求する者もいれば、ただひたむきに食うもの、大志を立てて粗食をする者もいる。本当に「食べる」ことは奥が深い。『文豪と食』同様、いろいろな食べ物を取り揃えてみました。





目次


森?外「牛鍋」……牛鍋


国木田独歩「牛肉と馬鈴薯」……ビフテキ


夏目漱石「吾輩は猫である」より……蕎麦


林芙美子「小さい花」……うどん


正岡子規「御所柿を食いし事」……柿


幸田露伴「菊―食物としての」……菊


永井荷風「風邪ごゝち」……葱鮪


谷崎潤一郎「美食倶楽部」……美酒美食


芥川龍之介「魚河岸」……洋食いろいろ


泉鏡花「湯どうふ」……湯豆腐


岡本かの子「鮨」……鮨


夢野久作「お茶の湯満腹記」……茶懐石


斎藤茂吉「食」……鰻


山本周五郎「尾花川」……饗応と大志


太宰治「チャンス」……雀焼

内容説明

子規が柿を食した時、聞こえたのは東大寺の鐘?潔癖症の鏡花は豆腐を豆府に!鴎外は肉食を弱肉強食の闘争に譬え、独歩は和洋折衷・官民融和の理想を重ねた。江戸っ子の漱石は蕎麦、西国出の芙美子はうどんと好みは生まれも反映、美食の追求かと思えば偏食に拘る者も。露伴、荷風、谷崎、芥川、久作、太宰など食道楽に収まらない偏愛的味覚を探る。

目次

牛鍋「牛鍋」(森鴎外)
ビフテキ「牛肉と馬鈴薯」(国木田独歩)
蕎麦「吾輩は猫である」より(夏目漱石)
うどん「小さい花」(林芙美子)
柿「御所柿を食いし事」(正岡子規)
菊「菊―食物としての」(幸田露伴)
葱鮪「風邪ごこち」(永井荷風)
美酒美食「美食倶楽部」(谷崎潤一郎)
洋食いろいろ「魚河岸」(芥川龍之介)
湯豆腐「湯どうふ」(泉鏡花)
鮨「鮨」(岡本かの子)
茶懐石「お茶の湯満腹談」(夢野久作)
鰻「食」(斎藤茂吉)
饗応と大志「尾花川」(山本周五郎)
雀焼「チャンス」(太宰治)

著者等紹介

長山靖生[ナガヤマヤスオ]
評論家・歯学博士。1962年、茨城県生まれ。学生時代から文芸評論家として活動し、1987年、横田順彌らと古典SF研究会を創設、初代会長を務める(名誉会長・小松左京)。近代日本の文化・思想史から文芸評論や現代社会論まで幅広く執筆活動を行っている。1996年、『偽史冒険世界 カルト本の百年』で大衆文学研究賞・研究・考証部門、2010年、『日本SF精神史 幕末・明治から戦後まで』で第41回星雲賞ノンフィクション部門、第31回日本SF大賞を受賞。2019年、『日本SF精神史(完全版)』で第72回日本推理作家協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまご

24
文豪の食に触れたエッセイや,小説の一部や,短編などをまとめた1冊.鴎外から太宰まで,バラエティ豊かです.谷崎はやっぱり変態だなあ,とか,鏡花の「豆府」と字までの潔癖症とか,鰻好きの茂吉とか,裏切られません. キュートな夢野久作,なぜ警視庁が親切なのに恐れ入ったんだろう….そして寒雀のオチを持ってくる太宰のチャンス,やっぱりモテてる自慢してるよね.2021/02/13

Akihiro Nishio

21
学生から貰った本。文豪たちの小説・随筆から食に関する抜粋。多くの作家の作品が紹介されるが、食そのものを求めた小説は、谷崎潤一郎の「美食倶楽部」をおいて他になく、そのボリュームも熱量も他の作家を圧倒している。次に読み応えあるのは、編者が各作家の食生活をまとめて解説。こんな本の作り方があるのだな。編者の本職は歯科医であるという。趣味で、自分の好きな文学をまとめているのだろう。そんな人生もいい。2020/01/09

那由多

20
15人の文豪の食にまつわる、小説多数エッセイ少数。目当ての岡本かの子はもちろん、泉鏡花、斎藤茂吉、山本周五郎、夢野久作も良かった。なかでも一番は、谷崎潤一郎だった。編者による解説では、文豪一人一人の食エピが大変興味深かった。2020/09/16

hirayama46

6
明治・大正・昭和期の文豪に作品から食にまつわる作品を編んだアンソロジー。著名な作家のマイナー寄りの作品を集めているせいもあってか、「知られざる一面」を知るための本なのかな、と感じました。テーマが食なので全体的におっとりとした作品が多かったですが、そのなかで谷崎潤一郎の異彩の放ち方はなかなかすごい。夢野久作のアイロニカルさも好き。2022/06/23

めぐみこ

5
文豪たちの描いた食べ物の話を、あちらこちらから収録。小説もエッセイも、短いので読みやすい。近代のレトロな雰囲気にも浸れて良かった。林芙美子/うどん「小さい花」、岡本かの子/鮨「鮨」、山本周五郎/饗応と大志「尾花川」あたりが好き。解説にて紹介される各文豪の食生活も面白かった。2020/01/06

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