出版社内容情報
サイパン戦。かつて日本が統治していた地で繰り広げられた、日米の戦争。日本は甚大な犠牲を出し、バンザイクリフの名は今も知られる。しかし私たちは、そこで巻き込まれた島民、生き抜いた者のその後を、想像することがあっただろうか。サイパン、沖縄、八丈島――ミュージシャンで作家の著者が10年を費やし、戦争の痕跡を探しもとめ、生きた証言を拾いつづけたノンフィクション。
〈解説〉重松清
内容説明
「南洋群島は親日的」。それは本当だろうか。かつて日本が統治していた島々で繰り広げられた日米の戦争。そこでは多くの島民や日本から移住した人々が戦禍に包まれ、愛する者を殺された。サイパン、沖縄、八丈島―消えゆく声に耳を澄ませ、著者が十年の歳月をかけて戦争の記憶を書き残した、類い稀なるノンフィクション。
目次
第1章 屋久島の青い海
第2章 小山たか子さん
第3章 Francisco Cruz Satoさん
第4章 Vicent Sablanさん
第5章 Shameem,Felisa,Genevieve―三つの出会い
第6章 青柳貫孝とMr.Blanco
第7章 貫孝のお経とMr.Blancoの涙
第8章 八丈へ
第9章 沖縄へ
第10章 それぞれのサイパン戦
第11章 旅の終わり
著者等紹介
寺尾紗穂[テラオサホ]
1981年、東京都生まれ。音楽家。文筆家。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。2006年に『愛し、日々』でシンガーソングライターとしてデビュー。CMナレーションや音楽製作も多く手がける。音楽活動の傍ら文筆家としても活動し、18年から二年間、朝日新聞書評委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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