中公文庫<br> 成城だより―付・作家の日記

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中公文庫
成城だより―付・作家の日記

  • 大岡 昇平【著】
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  • 中央公論新社(2019/08発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 375p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122067653
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C1195

出版社内容情報

齢を取ってから既成概念が引っくり返されるのは快い――。


成城に暮らして10年あまり。70代に入ってなお作家の好奇心は衰えることがない。


文学、漫画、映画、ニューミュージック、世相、文壇事情……批評と所感を闊達に綴った日記文学の傑作。1979年11月から80年10月まで。


大磯時代の日録「作家の日記」(1957年11月~58年4月)を併録。【全3巻】


〈巻末付録〉小林信彦

内容説明

成城に暮らして十年余。七十代に入ってなお作家の好奇心は衰えることがない。文学、漫画、映画、ニューミュージック、世相、文壇事情…批評と所感を闊達に綴った日記文学の傑作。一九七九年十一月から八〇年十月まで。大磯時代の日録「作家の日記」(一九五七年十一月~五八年四月)を併録。

目次

成城だより 一九七九(昭和五十四)年十一月~八〇年十月(十一月の新年;年末断想;冬眠日記;リズムの変化;七十一年目の春;花便り;曇りのち晴れ;友達は寂しく帰って行った;梅雨早く明けろ;事故の夏;辞退の秋;分裂の現在;後記)
作家の日記 一九五七(昭和三十二)年十一月~五八年四月

著者等紹介

大岡昇平[オオオカショウヘイ]
明治42年(1909)東京牛込に生まれる。成城高校を経て京大文学部仏文科に入学。成城時代、東大生の小林秀雄にフランス語の個人指導を受け、中原中也、河上徹太郎らを知る。昭和7年京大卒業後、スタンダールの翻訳、文芸批評を試みる。昭和19年3月召集の後、フィリピン、ミンドロ島に派遣され、20年1月米軍の俘虜となり、12月復員。昭和23年『俘虜記』を「文学界」に発表。以後『野火』(読売文学賞)『花影』(新潮社文学賞)『中原中也』(野間文芸賞)『事件』(日本推理作家協会賞)等を発表、この間、昭和47年『レイテ戦記』により毎日芸術賞を受賞した。昭和63年(1988)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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やいっち

67
付録の作家の日記は作家が意気軒高だったころのもの。  大岡昇平がこんなにゴルフ好きだったとは意外だ。まだ若い時代の話だが。これだけ本や文献資料漁り、執筆しながらも、文壇(懐かしい言葉。今もあるのかな)仲間とは、ゴルフコンペでの交流が盛ん。出版社に作品提供を依頼され、創作に集中しなきゃと思いつつ、ゴルフに興じてしまう自分を忸怩たる思いで反省する…も。あるいは作家としての行き詰まりを内心感じていたのか。2020/02/02

踊る猫

24
清潔な日記だ、という印象を抱く。ここには嘘の匂いがない。虚栄がなく、飾りがない。少なくとも私は読者としてそうした大岡昇平の、対象との「ガチンコ勝負」で書かれる日記に非常に清々しい思いを感じる。そして、このように映画や文学と「ガチンコ勝負」できる知性を備えた作家が存在し得たということに驚きを感じてしまった。今でももちろんTwitterを覗けばひと山いくらで大岡昇平めいた「批評」を行っている作家はゴマンと現れるだろう。だが、ここまでフェアネスを体現して、かつ恥をかくことを恐れないで書き続ける人はそう居ないはず2022/07/29

amanon

10
7年ぶりの再読。その間に自分も年を取ると、本書で度々言及される、疾病や体力低下の描写が他人事とは思えなくなることしきり。それと同時に、こうならないように今から体力維持に努めようと思うことしきり。また、古稀を過ぎてから、自分より年少の知人を見送るという体験にも、7年前には覚えなかった痛切さを感じる。また、それと同時に老いてもなお、執筆、読書、知人との交流への情熱を保ち、世相に目を光らせる果敢な姿勢に感服。戦争への危機感を百年一日と笑う人がいるかもしれないが、この危機感があってこその今日の平和とも言えるかも…2020/05/03

糸くず

7
「成城だより」での『地獄の黙示録』に興奮する七十代の大岡も十分にエネルギッシュであるが、「作家の日記」でただひたすらゴルフに打ち込む五十手前の大岡のエネルギーはどこか狂気に近いものがあって、こちらのほうが面白く読めた。特にフィリピンに派遣される遺骨収集船「銀河丸」がかつての駐屯地であるサンホセを訪れることを知ったときの大岡の動揺、「銀河丸」の出帆をテレビで観た大岡が書いた詩(「兵士たちが死の間際に塹壕に書きのこす文体」三島由紀夫)が凄まじい。2020/04/09

午睡

6
以前、講談社文芸文庫から上下二冊で出ていたのを読んだが、めっぽうおもしろく、これは生涯何度か読みかえすことになると予感したものだ。今回は中公文庫から三巻組で出たので買い直して再読。相変わらず、おもしろい。日常の些事と思弁。著者の数学への強い関心など、作家らしからぬ志向も。前回の講談社文芸文庫版との大きな違いは、1950年代の「作家の日記」が収められていること。「旧友坂本睦子の自殺を知る」の記述にドキリとする。坂本睦子とは大岡昇平の愛人だった女性。関係を知った妻に自殺未遂されて昨年別れたばかりだった。2020/04/12

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