中公文庫<br> 中世の秋〈上〉 (改版)

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中公文庫
中世の秋〈上〉 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 460p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122066663
  • NDC分類 235.04
  • Cコード C1122

出版社内容情報

二十世紀を代表する歴史家ホイジンガが、フランスとネーデルラントにおける十四、五世紀の人々の実証的調査から、中世から近代にかけての思考と感受性の構造を、絶望と歓喜、残虐と敬虔の対極的な激情としてとらえ、歴史の感動に身をおく楽しみを教える。中世人の意識と中世文化の全像を精細に描きあげた不朽の名著。

【目次】
第一版緒言

? はげしい生活の基調

? 美しい生活を求める願い

? 身分社会という考えかた

? 騎士の理念

? 恋する英雄の夢

? 騎士団と騎士誓約

? 戦争と政治における騎士道理想の意義

? 愛の様式化

? 愛の作法

? 牧歌ふうの生のイメージ

?? 死のイメージ

?? すべて聖なるものをイメージにあらわすこと

史料解題
年譜

ホイジンガ[ホイジンガ]
著・文・その他

堀越 孝一[ホリコシコウイチ]
翻訳

内容説明

二十世紀を代表とする歴史家ホイジンガが、フランスとネーデルラントにおける十四、五世紀の人々の実証的調査から、中世から近代にかけての思考と感受性の構造を、絶望と歓喜、残虐と敬虔の対極的な激情としてとらえ、歴史の感動に身をおく楽しみを教える。中世人の意識と中世文化の全像を精細に描きあげた不朽の名著。

目次

はげしい生活の基調
美しい生活を求める願い
身分社会という考えかた
騎士の理念
恋する英雄の夢
騎士団と騎士誓約
戦争と政治における騎士道理想の意義
愛の様式化
愛の作法
牧歌ふうの生のイメージ〔ほか〕

著者等紹介

ホイジンガ[ホイジンガ] [Huizinga,Johan]
1872年、オランダに生まれる。1905年、フローニンゲン大学教授。1915年、ライデン大学外国史・歴史地理学教授。古代インド学で学位を得たが、のちにヨーロッパ中世史に転じ、1919年に『中世の秋』を発表し、大きな反響を呼ぶ。ライデン大学学長をも務める。1945年、死去

堀越孝一[ホリコシコウイチ]
1933年、東京に生まれる。東京大学文学部西洋史学科卒、同大学大学院西洋史学博士課程修了。茨城大学、学習院大学、日本大学をはじめ、多くの大学で教鞭をとる。学習院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kasim

29
百年前の名著で、現代は修正された部分もあるのだろうけどとても興味深い。騎士道の名誉、愛の讃美、聖人崇拝、いずれも正統なキリスト教との矛盾を根本に抱えており、その緊張が次第に持ちこたえられなくなっていく。聖性の分かり易いイメージ化が、神もあまたの聖人も同列にしてしまうことで庶民の脱線を招いたというのは、ネット社会の混沌さえ連想させる。○○公が、といきなり言われても「あの人か」と分かるので、ブルゴーニュ公四代を予習していてよかった。下巻へ。2019/12/05

roughfractus02

7
中世の終末の徴候をラテン語の公式文書でなく、絵画やレリーフや物語や俗語史料に読む著者は、ネーデルランドを中心とした中世末期(14,15世紀)、キリスト教信仰に「塩漬けにされ」て出口も見えず、陰鬱さと軽薄さの両極端を振幅する時代に残酷なまでに振り回される人々の熱情を感じ取る。騎士道思想が忠誠と報われぬ愛を至上の目標とし、牧歌的生や聖なるものが美的かつ倫理的象徴となるのは、貪欲さによって野蛮な呪詛や復讐の闇へ陥る熱情を、様式の力によって制御するためである。終末に向かう時代には血の匂いと薔薇の香りが混ざり合う。2019/03/17

Copper Kettle

5
主に15世紀のフランドルとブルゴーニュにおける当時の書物などを丹念にあたって、中世の世界に生きた人たちの意識を読み取っていく。のだけど、いささか予備知識がないと難しいと感じる箇所もいくつかあった。上巻では主に騎士道と愛(「ばら物語」)、死、そしてキリスト教の聖者を扱った章が印象的だった。騎士道のあの形式ばった所作が求められる背景や聖者が庶民の生活に根づいて行った経緯とかは興味深く読ませてもらいました。下巻も頑張ります。2022/08/15

馬咲

3
歴史の政経史化を厭う著者の歴史感覚ならではの書であり、主にネーデルラントとフランスの中世社会の様子を精細に描いている。著者の豊かな表現力が史料から得られる情報をより魅力的にしていて、飽きさせない。この時代の人々は愛、死、信仰等の概念を、あたかも一枚の絵画のように把握し実践することに拘った。現代人からすると大袈裟で滑稽にも思える礼儀作法も、当時の人々には実に真剣な営み(同著者が『ホモ・ルーデンス』で定義したような「遊び」)だった。しかしそうした過剰な形式化が、度々本質を欠いた皮相で矛盾した行動規範を生んだ。2023/03/19

中村蓮

0
文庫になっていない版で読んでます。2022/12/27

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