中公文庫<br> 随筆 本が崩れる

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中公文庫
随筆 本が崩れる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 306p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122066571
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1195

出版社内容情報

2LDKのマンションを埋める数万冊の蔵書が雪崩となってくずれてきた。風呂場のドアが開かない。これは読書の快楽への罰なのか。抱腹、超絶、悪夢の本との格闘が始まる――。本好き、古本好き、積ん読派に恐怖と共感の嵐をまきおこすこと必至の随筆集。単行本未収録原稿を増補。解説・平山周吉

草森紳一[クサモリシンイチ]
著・文・その他

内容説明

2LDKのマンションを埋める数万冊の蔵書が雪崩となってくずれてきた。ドアが開かず、風呂場に閉じこめられ―。これは読書の快楽への罰なのか。本好き、積ん読派に恐怖と共感の嵐をまきおこす表題作に、著者の愛する野球と喫煙についての随筆を加えた作品集。単行本未収録原稿を含む随筆五篇を増補。

目次

本が崩れる(ドドッと、本の崩れる音がする;さてさて、これからどうするか ほか)
素手もグローブ―戦後の野球少年時代(この地震の揺れかた、いつもとチョット違うな;地震なるものの神秘を大いに感じいっていた ほか)
喫煙夜話「この世に思残すこと無からしめむ」(荷風、やけんぱちである;タバコ好きの性根は、いじきたない ほか)
文庫版付録(魔的なる奥野先生;本棚は羞恥する ほか)

著者等紹介

草森紳一[クサモリシンイチ]
1938年、北海道生まれ。慶應義塾大学中国文学科卒業。雑誌編集者を経て、文筆家に。写真、マンガ、広告、デザイン、建築、美術、幕末、李賀など多岐にわたるジャンルで博覧強記の書き手として知られた。73年、『江戸のデザイン』で毎日出版文化賞受賞。2008年3月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

239
著作ごとに数千冊は読むという著者は、背丈以上の本の山々に埋もれて暮らしている。家の中を歩くにも、足の踏み場を探し、蟹の横ばいをするらしい。六十を越えてこの生活は苦行としか思えない。本の倒壊で風呂場に監禁されたり、寝床が本の山に囲まれていたりと、もう命がけだ。私も多少は本の置き場に困っているが、著者の話を聴くと桁がまるで違い痛快にさえ思えた。本だけでなく、病を抱えつつ赤神神社の九九九段を登るなど、肉体の試練に耐える事を悦び、愉しんでいたのだろうか。何をめざしていたのかが今一つ判らず、いい男だが謎の人である。2022/02/02

もんらっしぇ

90
恐るべき写真!まったくのジャケ買い。そしてなんと帯紙の惹句は今では芥川賞作家となられた又吉先生が書いてます♪ 本の山、いや本の山脈?こうはなりたくないけど、ちょっと憧れも(爆)著者は故人。お名前だけかろうじて知っている程度。今回本作を読んでみるとその「知の巨人」ぶりに驚かされます。会社勤めが性に合わず結局辞めてしまい所謂評論家・文筆業みたいな生業に。その最初に勤めた婦人画報社で男性雑誌の『男の服飾』を『MEN'S CLUB』に改名させたのはこの人のアイディアだと言いますからやはり只者ではありませんね♪ →2023/11/24

佐島楓

81
いや、ここまですごいと、笑うどころかかえって言葉をなくす。本の話である。著者が収集する本は、部屋中を埋め尽くし、ついにはあるじ(著者)を風呂場に監禁する。それでもあるじはまったくこりていない。本棚を買って片付ければよいじゃないか、と普通のひとなら思うだろう。それなのに、そうしない。とにかく、何を言ったらいいのかわからない。著者の亡くなった様子を知ると、ますますその思いが強くなる。2018/12/03

こばまり

78
著者の父についての短い描写から、人知れず失われていく人生の記憶に思いを馳せた。「つん読は死蔵ではない。読まないでも本に囲まれているだけで知恵と安らぎやを与えてくれることをよくしっている人たち、それが真のつん読家である」なんと心安まる一文か。2021/07/06

HANA

67
カバー表紙は著者の蔵書類。これを見るだけでその凄まじさの鱗片が伺えるよう。随筆と銘打っているだけあり、風呂に入ろうとしていた所、積んであった本が雪崩を打って閉じ込められる様から、秋田は男鹿半島紀行、戦後すぐの野球の様子から煙草のあれこれまで、様々な事が筆の赴くまま融通無碍に語られている。著者の写真も何となく仙人っぽいけど、本書もそれに相応しく何となく雲や霞のようでふわふわと中心はないが、読んでいるうちに駘蕩とした気分になってきて思わず夢中で読み耽ってしまう。思えば随筆らしい随筆を読むのは久しぶりであるな。2019/01/30

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