中公文庫 岡本綺堂読物集 7<br> 怪獣―岡本綺堂読物集〈7〉

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中公文庫 岡本綺堂読物集 7
怪獣―岡本綺堂読物集〈7〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 303p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122066496
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

あることをきっかけに人がちがったようにふるまう姉妹の話「怪獣」、自分の写し絵を取り戻してくれと泣く娘の話「恨の蠑螺」、盂蘭盆の夜に海に出てはいけないと言われる婚約者の話「海亀」、そして美しい狐にとりつかれる若い歌舞役者の話「岩井紫妻の恋」など、動物や道具を媒介に、異界と交わるものたちを描いた好評妖異譚の第七集。綺堂が自ら編んだ短篇シリーズ最終巻より全十二篇と、単行本未収の附録一篇を収める。

〈解題〉千葉俊二
 カバー・口絵 山本タカトによる書き下ろし

岡本綺堂[オカモトキドウ]
著・文・その他

内容説明

自分の裸体の写し絵を取り戻してくれと泣く娘の話「恨の蠑螺」、美しい娘に化けた狐にとりつかれる若い歌舞伎役者の話「岩井紫妻の恋」など、動物や道具を媒介に、異界と交わるものを描いた綺堂自選の妖異譚集最終巻。全十二篇に、附録として単行本未収載の短篇一篇を添える。

著者等紹介

岡本綺堂[オカモトキドウ]
1872年(明治5)東京生まれ。本名は敬二。元御家人で英国公使館書記の息子として育ち、「東京日日新聞」の見習記者となる。その後さまざまな新聞の劇評を書き、戯曲を執筆。大正時代に入り劇作と著作に専念するようになり、名実ともに新歌舞伎の作者として認められるようになる。1917年(大正6)より「文藝倶楽部」に連載を開始した「半七捕物帳」が、江戸情緒あふれる探偵物として大衆の人気を博した。代表作に戯曲『修禅寺物語』、小説多数。1939年(昭和14)逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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keroppi

62
タイトルに惹かれて読んだのだが、もちろんゴジラのような怪獣のことではない。文字通り怪しい獣ということか。呪いや憑き物や因果、等による怪異短編集。狐、蛇、海亀、鯉、鼠といった動物たちが媒介となり異界と交わる。現代では妖怪も住みづらくなったとかの水木大先生もおっしゃっていたが、このような怪異譚も、この時代ならではなのだろう。2018/12/30

澤水月

22
綺堂自身が編んだ短編集最終巻。1934、没5年前発表の標題作は女性の色情狂が主題、現代想起するものとは全く異なる。解説者によるフロイトの自我と無意識の理論導入説に納得(同時代人!)。この巻だけ1本の短編名が巻名で内容にばらつき感があること、不思議なことに元本『怪獣』から「廿九日の牡丹餅」1本だけ未収録(光文社時代小説文庫『蜘蛛の夢 新装版』に収録)、なぜ?と本書そのものを推理したくも…2018/11/08

翠埜もぐら

21
怪談とか恐怖と言うほどでもなく、何やら面妖で不可思議な話と言う感じ。亀やら狐やら鶏とか動物がらみの話が多く、狐の話はちょっと中国テイスト。でも聊斎志異みたいに結婚まではしないのね。そんな中で杉浦日向子さんの「百物語」の八百屋お七の元ネタに行き当ってちょっとびっくり。彼女のしっとりした絵で鶏の頭が人間の少女になっているのがすごく印象に残った話でした。綺堂氏の語りかけるような物静かな言い回しがこの手の話にはぴったりですね。2023/05/19

ぶんぶん

18
【図書館】いよいよ、岡本綺堂読物集も最終巻。 しかし、振り返ってみれば「山本タカト」の美麗な絵に助けられている印象も強い。 綺麗だけど怖い様な画だ、ちょっと謎めかしい美人画が多い。 綺堂の怪談話は理屈に合わない、しかし、そこが怪談話のセオリー、摩訶不思議な空間に誘う。 こういったストーリーテラーは、もう居ないのではないでしょうか。 乱歩しかり、横溝しかり、怖い話の語り手は綿々と繋がっていたのに・・・雰囲気、書き方、時代が許さないのでしょうね。 江戸、明治、大正、気分に浸る、良き時代の物語、終幕です。2021/08/21

Ribes triste

12
待望の最終巻。岡本綺堂の語り口のうまさに酔いしれました。怪談・奇談・ミステリーと盛りだくさん。山本タカト氏のカバー絵と口絵も期待を裏切らない美しさでした。このシリーズは、愛蔵本にしたいと思います。2018/10/31

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