出版社内容情報
美味しくてやめられない、これぞグルメ小説の元祖――
若き大食漢・大原と、料理に凄腕を発揮する妙齢のお登和のラブロマンスとともに、
和洋中、四季折々、膨大な数の各種料理の調理法を蘊蓄たっぷりに紹介。
滑稽味あふれるストーリーで絶大な人気を博し、
食材、調理器具、栄養学、衛生にまで及ぶ圧倒的な情報量から、
単行本は嫁入り道具としても重宝されたという明治期空前のベストセラーを、
読みやすくコンパクトな現代語抄訳で初めて文庫化。
村井弦斎[ムライゲンサイ]
著・文・その他
村井 米子[ムライヨネコ]
翻訳
村井 米子[ムライヨネコ]
編集
内容説明
美味しくてやめられない、これぞグルメ小説の元祖―。大食漢の文学士・大原と、料理に凄腕を発揮するお登和のロマンスを軸に、和洋中、四季折々、膨大な数の各種料理を蘊蓄たっぷりに紹介。前代未聞のその手法で絶大な人気を博した本書は、実用性を貴び家庭料理の近代化を説く先見的な食の啓蒙書でもあった。嫁入り道具としても重宝された明治期最大級のベストセラーを、読みやすい現代語抄訳で初めて文庫化。
目次
春の巻(昨夜の夢;腹中の新年 ほか)
夏の巻(米料理;大狼狽 ほか)
秋の巻(交際法;アユの味 ほか)
冬の巻(送別の料理;鯛汁 ほか)
著者等紹介
村井弦斎[ムライゲンサイ]
1863年、豊橋に生まれる。九歳でロシア語を学び始め、東京外国語学校に学ぶ。88年より郵便報知新聞の客員となり、家庭小説、少年向け小説、軍事小説など様々な新聞小説を執筆するほか、論説、評論、書評、随筆にも筆を振るう。1903年、和洋中六百三十種の料理を盛り込んだ実用小説『食道楽』がベストセラーとなる。平塚市の広大な土地に菜園や鶏舎を設け理想の生活環境を追求、断食の研究にも勤しんだ。1927年没
村井米子[ムライヨネコ]
1901年生まれ。東京女子大学卒業。34年から43年まで日本放送協会に勤務し、婦人家庭番組を担当。女性登山家の草分けとして、また食文化研究家としても活躍し、随筆、紀行を発表したほか、父・村井弦斎の著作の編訳を行った。1986年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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