中公文庫
味覚―清美庵美食随筆集 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 238p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122066359
  • NDC分類 596.04
  • Cコード C1195

出版社内容情報

江戸前の魚、すき焼、火鍋子、フランスの鴨、ウィーナーシュニッツェル……。ビタミンAなどの研究を企業化して成功させた理研コンツェルンの総帥が、巣鴨プリズンの独房の中で、戦前のうまいものの数々を追想し、かつて浸った豊かな味覚の世界に想いを馳せる。
改版にあたり、未収のエッセイを追加収載、さらに鮎川義介、石橋湛山らの「憶い出の記」や、息子たちによる愉快な回想録も収載。〈解説〉細川光洋

大河内正敏[オオコウチマサトシ]
著・文・その他

内容説明

江戸前の魚、すき焼、火鍋子、フランスの合鴨、アイスバイン…。ビタミンAなどの研究を企業化して成功させた理研コンツェルンの総帥が、巣鴨プリズンの独房の中で、うまいものを追想し、かつて浸った豊かな味覚の世界に想いを馳せる。改版にあたり、未収の随筆を追加、さらに鮎川義介、石橋湛山らの「憶い出の記」などを収載。

目次

味覚(料理通と栄養料理;甘藷と馬鈴薯;野鳥の味;御狩場焼;天ぷら ほか)
付録(大河内君の憶い出(鮎川義介)
私の見た大河内博士の功績(石橋湛山)
大河内博士の憶い出(伍堂卓雄)
大河内博士の憶い出(武者小路公共)
父の趣味(磯野信威・大河内信敬))

著者等紹介

大河内正敏[オオコウチマサトシ]
明治11年(1878)東京生まれ。学習院初等科、中等科(六年)、第一高等学校を経て、東京帝国大学工科大学造兵学科を卒業。ドイツ、オーストリア留学後、東京帝国大学教授となる。工学博士、貴族院議員、子爵。四十三歳で理化学研究所所長となり、昭和二十一年まで二十五年間つとめ、その間ビタミンAの発見、合成酒、アルマイトなど、世界的応用発明を続出させた。昭和27年(1952)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

niz001

4
これもどこかで見かけたら買おうと思ってた1冊。復刊有難い。芸術系を減らして代わりに科学をブッコんだ魯山人という感じ。2018/10/10

つかさん

1
理研の所長をつとめた研究者であり実業家の大河内先生が戦後まもなく巣鴨プリズンの中で記憶をもとに食べ物のとりわけ味について記した随筆。 食に関する蘊蓄を聞かされるのは相当面倒なんだけど、面倒くささを感じずに読めたのは食べ物やその時代の感覚に違いを感じたり、研究者として理研の所長として国を豊かにするためにこういう研究をしなければいけないというような熱い思いを感じたりできたからかもしれない。 たびたび出てくる葱鮪という今は全然耳にしない料理がすごい気になる。2018/11/21

massda

1
理研ファウンダーが巣鴨プリズン収監時に、ありし日のうまいものを思い出しつつ書いたエッセイで、昔の東京のグルメがわかってとても面白い。エッヂな美味しいお店は永遠には続かないものなんだと思った。 妊娠出産時にノンアルコール日本酒と言うものを飲み、鈴木先生の研究成果の流れを組むものなのだろうと思っていた。ああいうものしか飲まないと決心して実行するとはなんと根性がある人だったんだろうか。2018/10/23

bunca

0
理研の大河内博士が戦犯として巣鴨プリズンに収容されていたころに書かれた食にまつわる随筆をメインに周りの人の博士評も付録として記載。 合成酒の作成やビタミンAの発見にかかわっていたこともあってか食のおいしさだけでなく、栄養や代用食推進の意識があるのが特徴的。2023/12/20

koji

0
ジビエがテーマの章が印象に残っている。

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