中公文庫
殺意のまつり―山村美紗傑作短篇集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122066205
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

二十年前に発生したある殺人事件の真犯人と名乗る男が現れた。だが、当時犯人として捕まった男は、すでに十五年の刑期を終えている。冤罪事件として調査を進める弁護士は、次々と不可解な事態に遭遇し……。(「殺意のまつり」)時刻表トリック、アリバイトリック、心理トリックが光る傑作短篇集。〈解説〉千街晶之

山村美紗[ヤマムラミサ]
著・文・その他

内容説明

二十年前に発生した殺人事件の真犯人と名乗る男が現れた。だが、当時捕まった男は十五年の刑期を終えて出所している。調査を進める弁護士の元には、冤罪の証拠が続々積み上がる(「殺意のまつり」)。どんでん返しの連続に巧緻なトリック。「女王」の片鱗をすでに発揮した初期傑作が一堂に!

著者等紹介

山村美紗[ヤマムラミサ]
京都府京都市生まれ。京都府立大学文学部国文科卒業。教師として教壇に立つかたわら、1967年ごろから執筆活動を始め、テレビドラマの脚本などを担当。70年「京城の死」(『愛の海峡殺人事件』と改題)で江戸川乱歩賞候補になる。74年『マラッカの海に消えた』で本格デビュー。83年『消えた相続人』で日本文芸大賞受賞。92年に京都府文化賞功労賞、京都府あけぼの賞受賞。96年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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そうたそ

8
★★★☆☆ 二時間サスペンスのイメージが強い著者の作品だが、初期作品にあたる本作は、思わぬどんでん返しが終盤に待ち受けるキレのいい短編が揃った作品集となっている。時代の古さこそあるものの、ミステリとしては現代に読んでも全く色あせていない魅力がある。男女関係がテーマのものが多く、作品のテイストとしては好みは分かれるところだろうが、ミステリ好きとしては一度読んでおく価値はあるのでは、と思う。2023/09/02

ソフィア

6
1970年代に執筆され、1982年刊行の小説なのに、まったく古さを感じさせない。ミステリー小説は時代を超えるのだと実感しました。航空機事故のように時代を感じさせる題材もありますが、犯人と被害者の構図は変わらず、人間の心の動きも同じなのだと思いました。もし現在を舞台にするなら、どのような小説を書かれるのか気になりました。2019/02/04

コマンドー者

1
山村氏の初期の本格路線の短編を集めた作品集。2時間サスペンス原作の印象の強い著者だが、それゆえ食わず嫌いのミステリーファンも多そうだが、初期の作品はトリック重視の本格直球の質の高いものばかりであり、是非読んでいただきたいものである。2021/06/25

ミモザ

1
やっぱり山村さんの本好きだな。 なんか妖しくて、男女の愛憎で、子どもの時読んでドキドキした記憶あり。2018/09/29

斎(いつき)

0
#殺意のまつり #山村美紗 #読了 絶賛片付け中の実家の故父の本棚から。 7篇のバラバラな短編集。 すべての作品にとんでもなく秀逸なオチが用意されていてとても面白かった。 古い話もあって現代はそれだとなあ、というのもあったけど風刺が効いてブラックな感じがいい。 孤独な証言が好み。2023/01/08

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