中公文庫<br> ルネッサンスの光と闇〈下〉―芸術と精神風土 (改版)

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中公文庫
ルネッサンスの光と闇〈下〉―芸術と精神風土 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 265p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122065642
  • NDC分類 702.05
  • Cコード C1170

出版社内容情報

人間性の開放と現実世界の肯定という明るい光の部分の裏側に、世界の終りに対する恐れ、死の執念、混乱と破壊への衝動、破滅へのひそかな憧れ、非合理的幻想世界への陶酔といった別の一面を持つルネッサンス……。文学作品や思想史上重要な作品を引用しながら、ボッティチェルリの《春》に描かれた美しい女神の影が示唆するところを読み解き、ヴァティカン宮殿の署名の間やメディチ家の礼拝堂といった傑作を輩出したその精神的風土と芸術のからみあいを考察する下巻。版を新たにした多数の挿図とともにルネサンスの明暗を明快に説き明かす名著。

高階 秀爾[タカシナシュウジ]
著・文・その他

内容説明

ルネッサンス期の多くの作品は、背景の細部の表現に到るまで、なんらかの象徴的意味をもって描かれている。美術作品の表面的な美しさを追うだけではなく、同時代の文学作品や、歴史書、哲学書をひもとき、作品に描かれた意味や豊かな内容を解読することによって、ルネッサンス期が持つ精神的風土を明快に解き明かす。刷新した図版を多数収録。

目次

第3部 愛と美(承前)(宇宙的オクターヴ;西風との出会い;生命復活の祭儀)
第4部 二人のヴィーナス(ヴィーナスの誕生;聖愛と俗愛;騎士の夢 ほか)
第5部 神々の祝祭(パルナッソス;純潔と愛欲の争い;結婚記念画 ほか)

著者等紹介

高階秀爾[タカシナシュウジ]
1932(昭和7)年、東京生まれ。53年、東京大学教養学科卒、同大学大学院で美術史専攻。54~59年、パリ大学附属美術研究所で近代美術史を専攻。国立西洋美術館主任研究官、文部技官、東京大学教授、国立西洋美術館館長を経て、大原美術館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ロビン

19
下巻では、ボッティチェリの<春>や<ヴィーナスの誕生>、ティツィアーノの<聖愛と俗愛><フローラ>、ベルリーニの<神々の祝祭>などに描かれている人物やモチーフについてのイコノロジー(図像解釈学)的な謎解きが展開される。<ヴィーナスの誕生>には<キリストの洗礼>の基本構図が使われ、ダブル・イメージの効果を生んでいるであるとか、これまで何気なく観ていた絵画の中にこれほどまでに豊かな意味や思想が込められているとは思わず、驚きの連続であった。ルネサンス時代の画家とパトロンの関係なども知ることができて勉強になった。2022/01/17

MUNEKAZ

13
下巻もイコノロジーを駆使した読み解きが続く。描かれているもの全てに理由があり、しかも二重三重に意味付けがある。なんとも衒学的な説明の連続に疲れるところもあるが、ミステリーのようなスリリングさもある読後感。また芸術家本人だけでなく、パトロンの意思も考慮に入れることも重要。最後に出てくるティツィアーノのエピソードなどは、スポンサーの意向を受けつつも作家性を発揮するアニメ製作者の様でもあり面白い。せめぎ合いのあるところに傑作が生まれるのである。2022/09/20

ジュンジュン

7
引き続き下巻は、ボッティチェリの名画「春」と「ヴィーナスの誕生」を中心に、謎解きのような作品解釈(あとがきより)を展開。最終章「ベルニーニの神々の祝祭」は、ほんとにミステリーの謎解きのようで面白かった。2019/11/10

Fumoh

6
下巻になってくると、そもそもの「ルネッサンスの光と闇」という主題は薄れてしまって(連載記事だったようで仕方ないですが)、それにかこつけたルネッサンス絵画の、いつものモチーフ分析と記録の照合になっていってしまいました。それも企画としては面白いですが、上巻と同様、我々は資料を確かめる手段をほとんど用意されていないため、高階先生の暴走=独り言のようになってしまったのが残念です。上巻はまだルネッサンスの裏面を見ていくという主題に沿っていたので、まだ面白いですが、下巻はいつもの高階先生です。ただルネッサンス絵画は、2025/03/30

takakomama

5
美術史の先生のお勧め本。愛と美、ヴィーナス、神々の祝祭。1枚の絵画を細部まで読み解くことは、奥が深いです。 人気のある画家に注文したいパトロンたち、注文を受けたい新進の画家たち、どちらにも競争があってたいへんそうです。2021/06/28

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