中公文庫<br> 曠野の花―新編・石光真清の手記〈2〉義和団事件 (改版)

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中公文庫
曠野の花―新編・石光真清の手記〈2〉義和団事件 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122065000
  • NDC分類 916
  • Cコード C1195

出版社内容情報

明治三十二年、ロシアの進出著しい満洲に、諜報活動に従事すべく入った石光陸軍大尉。そこで出会った中国人馬賊やその日本人妻との交流を綴る。新編刊行に際し、『得体の知らぬ日本人』『因果物語ほか』等の未公開手記及び、秘蔵写真を多数収録。

内容説明

明治三十二年、諜報活動に従事すべく、ロシアの進出著しい満洲に入った石光陸軍大尉。そこは、中国人、ロシア人、韓国人、コサック、そして日本人など多彩な民族の坩堝であり、日本人娼婦を妻とする中国人馬賊が疾駆する大地だった。未公開手記『得体の知らぬ日本人』『因果物語ほか』等を収録。

目次

ウラジオストックの偽法師
アムール河の流血
異郷の同胞たち
血の雨と黄金の雨
私の願いとお君の願い
散りゆく人々
曠野の花
まごころの果て
哈爾浜の洗濯夫
お花の懴悔録〔ほか〕

著者等紹介

石光真清[イシミツマキヨ]
明治元(1868)年、熊本生まれ。16年、陸軍幼年学校に入り、陸軍中尉で日清戦争に従軍し、台湾に遠征。32年、特別任務を帯びてシベリアに渡る。日露戦争後は東京世田谷の三等郵便局の局長を務めたりしていたが、大正6(1917)年、ロシア革命直後のシベリアに渡り諜報活動に従事する。8年に帰国後は、夫人の死や負債等、失意の日々を送り、昭和17(1942)年に死去。死後、その手記が公刊される

石光真人[イシミツマヒト]
明治37(1904)年、東京生まれ。早稲田大学卒業後、昭和6(1931)年、東京日日新聞社に入社。13年芝浦工作機械に転じ、戦時中、日本新聞会考査課長、日本新聞連盟用紙課長を歴任。戦後、日本新聞協会用紙課長、総務部長、業務部長を経て、日本ABC協会事務局長、専務理事。33年、父・石光真清の手記『城下の人』『曠野の花』『望郷の歌』『誰のために』の出版により、毎日出版文化賞を受賞。50年に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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てれまこし

13
軍服を脱いでロシア勢力下の満州に潜入し諜報活動に従事した回想録。各国の密偵が入り乱れる中で馬賊や女郎上がり女傑などと交情を交わしていく。まるで講談や大衆小説から抜け出てきたような実話。附録の資料を見ると手記と異同が多いから創作の部分もありそうだが、騙し騙されの汚い駆け引きを信義と情を描くことによって救済したいという願望があった? 馬賊にも日本の「志士」のイメージが投射されてるし、宿敵ロシア人との間にも友情みたいのが成り立つ。日本の特産輸出品であった女郎たちもなぜか懺悔して報恩のため一身をささげたりする。2021/01/11

tyfk

4
男装のお花さんが大活躍、1998年のNHKドキュメンタリ「石光真清の生涯」では天海佑希が演じてたのね。2023/09/16

きたりん

3
すごい本でした。 ブラゴヴェシチェンスクの大虐殺から日本のロシアへの宣戦布告まで、満州を駆け巡る諜報活動に従事した男の記録です。 登場する実在の男たちはもとより、この地に生きた日本人女性たちの逞しさに驚きました。2023/10/03

TTK

0
「おい五郎、見れば見るほど汚い宿屋だなあ」「朝っぱらから悪口は止めましょうよ。これでも日本から来るお客にはどれほど便利か知れません。菊地[著者の偽名]さんもその一人じゃないですか。綺麗にしたければ遠慮せずに綺麗にしたらいいでしょう」「よし来た、僕が修繕してやる。……おい五郎、大工を呼んで来い」「五郎、五郎とまるで番頭扱いだ。お客様が聞けば変に思いますよ。昨日までは親方、親方で通ったものだが、女房をとられると、こうまで馬鹿にされるものかなあ」p.87 2023/08/07

Shinya Ishikawa

0
ロシアの東征政策に蹂躙される満州の地での、筆者の命がけの活動は手に汗握らずには読めません。様々な人々との出会い、別れ、放浪、抑留...。壮絶ですが心の機微も描かれており、胸打つ場面も多々。このような手記が世に出ることとなったのは、後世の日本人にとって非常に有益なことと思います。すなわち編集者である著者の令息の業績も偉大だと思います。自分には「坂の上の雲」よりも強烈な読後感でした。次巻「望郷の歌」に早速着手です。 2018/03/06

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