中公文庫<br> 妻たちの二・二六事件 (新装版)

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中公文庫
妻たちの二・二六事件 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122064997
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C1121

出版社内容情報

二・二六事件で“至誠”に殉じた熱血の青年将校たち。遺された妻たちは事件後、どのような人生を歩んでいったのか。困難な取材をねばり強く重ね、文字通り足で歩いて検証した、もう一つの二・二六事件。衝撃と感動を呼ぶ、ノンフィクションの金字塔。

〈解説〉中田整一目次一九七一年夏雪の別れ男たちの退場燃えつきたひと花嫁人形 暗き陰翳余燼の中で秘められた喪章 一秘められた喪章 二母としての枷西田はつ 聴き書き生けるものの紡ぎ車辛酸に堪えられよ過去への旅 現在への旅あとがき解説 中田整一

内容説明

二・二六事件で“至誠”に殉じた熱血の青年将校たち。遺された妻たちは事件後、どのような人生を歩んでいったのか。困難な取材をねばり強く重ね、文字通り足で歩いて検証した、もう一つの二・二六事件。衝撃と感動を呼ぶ、ノンフィクションの金字塔。

目次

一九七一年夏
雪の別れ
男たちの退場
燃えつきたひと
花嫁人形暗き陰翳
余燼の中で
秘められた喪章
母としての枷
西田はつ聴き書き
生けるものの紡ぎ車
辛酸に堪えられよ
過去への旅 現在への旅

著者等紹介

澤地久枝[サワチヒサエ]
昭和5年(1930)、東京生まれ。4歳のとき一家で満州へ移住、吉林市で敗戦を迎える。昭和24年、中央公論社に入社、かたわら早稲田大学第二文学部国文科を卒業。昭和38年、同社を退社し、五味川純平氏の『戦争と人間』資料助手を経て独立。著書に『火はわが胸中にあり』(日本ノンフィクション賞受賞)。『記録ミッドウェー海戦』他(菊池寛賞受賞)、平成二十年度朝日賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

64
雪の降る帝都を震撼させた二・二六事件。事件自体は青年将校の処刑で完結し、現在は歴史年表でも一行で扱われている事件だが、後に残された者はその後を生きていかなければいけない。事件で処刑された青年将校や関係者の妻のその後を辿った一冊。時代背景もあってか後に残された軍人の妻はかくあるべし、という世間の目や子供たちの将来という様々な桎梏に捕らわれ、それでも生きていく彼女たちの姿は非常に重い。これを読む事によって青年将校のイメージが朧な影のようなものから、人間としての側面がはっきりと見られるような気もしてきた。2021/07/17

がらくたどん

56
226の本棚(追加分)226事件が天皇への至誠の革命ではなく天皇の怒りを買った反逆行為と断ぜられた後に残された妻たちのその後を追ったノンフィクション。主犯とされ処刑された青年将校は21人。残された未亡人は14人。ほとんどが20代で半数近くが乳幼児を抱えていた。若い遺影の夫の評価は時に揺れ動く。嫌悪・義憤・同情・共感。どれもが「男の声」で妻たちの声は拾われないし妻たちも声を発さない。耳を澄ませば囁き声はあったはずなのに。軍服を纏った男たちの「決断」と男たちの「決着」の影の微かな「女声」を探る圧巻の記録文学。2025/05/02

ころこ

48
戦前は逆臣として処断され、価値観の変わった敗戦により当人たちは様々な評価を受ける。それに対して未亡人は、恩給どころか夫の官位も全て剥奪され生命保険も渡されず、救われることなく社会から忘れ去られていった。香田大尉夫人の富美子さんは当時25歳。実家と婚家の板挟みに遭い、子供たちは香田の祖父母になついている。遺族会は処刑された青年将校の筆頭格として富美子さんを遇した。そのどれもが富美子さんにとっては重荷となった。自分だけが身を引くという形が追い詰められた彼女の結論だった。子供たちに会いたいと手紙を書くが、送った2024/09/14

クリママ

43
密室裁判で銃殺刑となった青年将校の妻のその後である。天皇、国のためと決起し、結果、天皇の逆鱗に触れることになった2・26事件のことにも触れられているが、なかなか難しかった。法要は昭和30年までは毎月、その後は年に2回営まれている。残された妻たち15人のうち14人は20代だった。生き方はそれぞれでも、反乱者の未亡人としてひっそりと生きた人たち。短い結婚生活の中に真実の愛と喜びがあったにしても、その後の長い人生を考えると虚しさはぬぐいきれない。「命を捨てて革命に当る者が妻帯するとは何事だ。」その言葉が重い。2018/09/26

hit4papa

40
1936年2月26日、陸軍青年将校が起したクーデター未遂事件を、35年の時を経て振り返るドキュメンタリーです。本書は、残された妻らのインタビューから、年若い軍人たちがどのような思いで事に及んだを、ひとりひとりの肖像として浮彫にしています。大儀ある革命が反乱という烙印を押され、失意のどん底に堕ちながら死を賜った彼ら。苦悶、懊悩、悔恨。圧倒的な迫力で、事件の真相をえぐりだします。ほとんどの妻たちは、何があったのか判らぬまま、未亡人となってしまったといいます。事件の解釈のひとつとして、記憶に刻まれる著作です。2019/04/15

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