出版社内容情報
どの村落にも村落のどの小さい家にも世界の波動はうちつけ、衝撃しているのだ。ただ私は旅行者なので、通り過ぎるものなので、それに気づかずにすませるのだ――三千代夫人の不倫を精算するために二人で出発した昭和初頭の中国・欧州・南洋。当時の雑誌掲載作品や手帳などから編集する、晩年の自伝三部作へ連なる原石的作品集。本人によるカット、色紙等の図版収録。
内容説明
どの村落にも村落のどの小さい家にも世界の波動はうちつけ、衝撃しているのだ。ただ私は旅行者なので、通り過ぎるものなので、それに気づかずにすませるのだ―妻・三千代の不倫を清算するため二人で旅立った中国、欧州、南洋。旅の記録を当時の雑誌掲載作や手帳からオリジナル編集。自伝三部作の原石ともいえる貴重な作品集。
目次
1(西湖舟遊;春の半淞園;北京雑景 ほか)
2(好色の都;フランドル遊記;北欧ブラバン ほか)
3(馬来の感傷;蘭印の旅から;蘭印紀行)
著者等紹介
金子光晴[カネコミツハル]
明治28年(1895)、愛知県に生まれる。早大、東京美術学校、慶大をいずれも中退。大正8年、『赤土の家』を出版後渡欧、ボードレール、ヴェルハーレンに親しむ。大正12年、『こがね蟲』で詩壇に認められたが、昭和3年、作家である妻・森三千代とともにふたたび日本を脱出、中国、ヨーロッパ、東南アジアを放浪。昭和10年、詩「鮫」を発表以来、多くの抵抗詩を書く。昭和50年(1975)6月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ori
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