出版社内容情報
警察エリート一家に育ち、優秀な兄と比較されながらも地道に事件に向き合う蟻塚博史。六本木で起こった爆破事件では、元暴力団員の単独犯として捜査が進むのを疑問視し、独自の捜査を続けた結果、カジノ法案可決の裏で暗躍する警察上層部に疑いの目を向ける。中心には警備局長の兄の姿が……。中公文庫警察小説に、新たな才能が登場!警察キャリアの兄との確執を抱えた孤独な刑事・蟻塚が、巨悪に挑む!! 文庫書き下ろし
内容説明
警察エリート一家で育ち、優秀な兄と比較されながらも地道に事件に向き合う蟻塚博史。六本木で起こった爆破事件では、元暴力団員の単独犯として捜査が進むのを疑問視し、独自の捜査を続けた結果、カジノ法案可決の裏で暗躍する警察上層部に疑いの目を向ける。中心には警備局長の兄の姿が…。
著者等紹介
中村啓[ナカムラヒラク]
1973年、東京都生まれ。第七回「このミステリーがすごい!」大賞・優秀賞を受賞し『霊眼』にてデビュー(文庫化に伴い『樹海に消えたルポライター~霊眼~』に改題)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ナミのママ
57
初読みの作家さんです。主人公は捜査一課の蟻塚刑事。警察エリート一家で育ったものの、本人は養子。そこにはどうも複雑なナニかがあるらしいのですが、今作では明かされません。蟻塚の率いる班のメンバーがわかりやすい個性を持っています。六本木で起きた爆破事件から始まり、上層部の思惑や組対四課との確執。時系列で進む読みやすいストーリーですが、奥行きがあって楽しめました。色々解明されずに終わっているものがあり、これはシリーズになりそうです。次作も読みます。2017/08/12
川越読書旅団
40
自身の出自への葛藤と、警察の利権と確執を描く警察小説。着眼点は面白いのだが、今一つ感が否めないか、、、。2017/10/29
ren5000
23
なんとなくモヤモヤして読了。シリーズ化を念頭に置いた作品なんだろう。すべてにおいて解決をみていないので早期の続編をお願いしたいな。まずまず面白かった。2017/11/14
ドットジェピー
7
骨太な警察小説で凄くよかったです2017/07/25
Takaboy
3
★★★☆☆2018/07/01