中公文庫<br> 乗りもの紳士録

電子版価格
¥682
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

中公文庫
乗りもの紳士録

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 222p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122063969
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1195

内容説明

鉄道・自動車・飛行機・船と、乗りもの全般に並々ならぬ好奇心を燃やす著者が、「紳士たち」との旅と交友を綴る。突如自動車教習所に通いはじめた吉行淳之介、著者の運転に御機嫌の志賀直哉、交通巡査にいつも親切にされる芦田伸介ほかが登場。

目次

飛行機(飛行機ぎらい―横山隆一・泰三さん兄弟;斎藤茂太先生 ほか)
船(田村泰次郎;ミスターX ほか)
車(吉行淳之介;志賀直哉先生 ほか)
列車(広津和郎先生;国鉄のダッコちゃん ほか)

著者等紹介

阿川弘之[アガワヒロユキ]
1920年(大正9)広島市に生まれる。42年(昭和17)9月、東京帝国大学文学部国文科を繰り上げ卒業。兵科予備学生として海軍に入隊し、海軍大尉として中国の漢口にて終戦を迎えた。46年復員。小説家、評論家。主な作品に『春の城』(読売文学賞)、『山本五十六』(新潮社文学賞)、『井上成美』(日本文学大賞)、『志賀直哉』(毎日出版文化賞、野間文芸賞)、『食味風々録』(読売文学賞)など。78年、第三五回日本芸術院賞恩賜賞受賞。93年、文化功労者に顕彰される。99年、文化勲章受章。2007年、菊池寛賞受賞。日本芸術院会員。2015年(平成27)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雲をみるひと

32
阿川弘之の乗り物関連のエッセイ集。乗り物そのものというより作家仲間ほかの乗り物にまつわるエピソードが主で、他の作家や天皇、皇族などその他の取り上げられている人物の人となりがわかる。書かれている人物をより深く知りたいと思わせる作者の筆力は流石だと思う。2021/09/29

さっと

8
飛行機、船、汽車、車と乗りものならなんでもござれの阿川大尉の随筆集。タイトルどおり文壇仲間が多数登場する車の章がおもしろい。モノ珍しさもあって著者の助手席が非常にモテたのを見て専門分野がおかされると慌てて免許をとるも右折しない吉行淳之介。開通したばかりの名神高速に乗った際、気遣うドライバーの安全速度に「君みたいなほうが好きなんで」と漏らしたスピード狂?志賀直哉。後部座席から娘との二部合唱であれこれ指図で辟易させた有吉佐和子。夫人に遅れて普通免許をとるも、私もといって大型二種免許でやりこめられる遠藤周作。2017/12/27

ヴァン

7
乗り物好きの著者による肩のこらないエッセイ集。こんな風にあらゆる乗り物に愛情が持てたら素晴らしい。蒸気機関車に添乗したエピソードや自衛隊のF104戦闘機に搭乗したエピソードが面白かった。阿川弘之氏は行動的な作家だ。2017/09/24

choku_tn

3
さっぱりした文章が心地好い乗り物を触媒とした交友録。遠藤周作、斎藤茂太、横山隆一、吉行淳之介などなど。海軍絡みのエピソードも。

S_Tomo🇺🇦🇯🇵

2
今では阿川佐和子氏の父親、という方が通りがいい感じもする阿川弘之氏による戦後四半世紀ほど経った頃の様々な乗り物と本人や交友のあった他の作家たちの様々なエピソードを綴ったエッセイ。戦後昭和のレジェンドな方々の中には奇行ともいうべき話が面白い。そして、半世紀弱ながら、今では炎上しかねない当時の価値観に関する今との違いもなかなかに興味深い。そして本題である乗り物も今でも変わらないものもあるが多くが激変しているのも面白く、当時は「今」を語っていたものがタイムカプセルの役割になっている。そして「犬受難」2017/05/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11653037
  • ご注意事項