中公文庫
ジョージ・F・ケナン回顧録〈2〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 453p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122063563
  • NDC分類 319.53
  • Cコード C1131

内容説明

本巻「2」はケナンの名を一躍知らしめた「X‐論文」と、それが米国対ソ政策の基調となり冷戦が始まる時代を描く。ケナンは政策企画部本部長の要職に就きワシントン外交の中枢に立つ。時に冷遇と無視をもって迎えられながらも奮闘するケナンの姿は、真率なドラマとなって読者に迫るであろう。日本占領政策に影響を与えた対日問題の考察も重要だ。(全三巻)

目次

上巻(V‐Eデーからポツダムまで;長文の電報;ナショナル・ウォー・カレッジ;トルーマン・ドクトリン;マーシャル・プラン;X―論文;日本とマッカーサー;北大西洋同盟;ドイツ;ヨーロッパの将来;ワシントンでの最後の数か月)

著者等紹介

ケナン,ジョージ・F.[ケナン,ジョージF.] [Kennan,George F.]
アメリカの外交官、政治学者、歴史家。1904年2月、ウィスコンシン州ミルウォーキー市に生まれる。プリンストン大学を卒業し25年に国務省入省。マーシャル国務長官に抜擢されて政策企画部の本部長を務め、47~48年の二年間、「ソ連封じ込め」を主柱とする冷戦政策を計画した。53年に国務省を退き、プリンストンで学究生活に入る。2005年没

清水俊雄[シミズトシオ]
京都大学文学部中退、1937年読売新聞社入社。53~55年ロンドン特派員等を経て、59~62年には外報部長を務めた

奥畑稔[オクハタミノル]
京都大学文学部卒業、1946年読売新聞社入社。52~54年ニューヨーク特派員、60~62年欧州総局長等を経て、62~67年に外報部長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

大森黃馨

10
どうにも著者その人の言わんとするものや価値など分かりづらくピンとこないので嘗てこれでケナン氏の名を知ったという朝鮮戦争の書を紐解きケナン氏に関する記述に再度目を通してみる「非常に高度かつ斬新なその当時におけるソ連外交のスペシャリストとして多方面から絶大な注目を浴びる」「だがその理論説明は文学的かつ即効性に欠けていてそれもありやがて上から疎まれてゆく」(意訳)成る程これは回顧録でその時その時を断片的に記し読者にはその中から教訓理論等を努力して自由に汲み取ってもらうものであり最近自分が読んでいる(続く)2024/01/26

3
ケナンの立場が上がるにつれて、彼の行動よりも考えについての説明が大きなウェイトを占めるようになる。X論文についての記述はさもありなんといったところで、もちろんこの論文でアメリカ外交が大きく変わったのではなく、大きな流れの中で、時流に乗ってよくまとまった論文であったということなのであろう。そして、そのように利用される中で当然誤解も生じてくる。後半は彼の悪戦苦闘、というか不遇について述べられている部分が多い。気骨ある主張や、強硬一辺倒ではないあたりはケナンの魅力的な部分かもしれない。2018/05/12

maghrib

0
面白かった.X論文から,対独・対日占領政策提言を経て,国務省離職まで.参謀としてのあり方も考えさせられる.2017/10/23

Dwight

0
読みまひた。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11276834
  • ご注意事項

最近チェックした商品