内容説明
人の幸運とか不運とかは、個人の努力とは関係ないところで決まることもある。その時にもしかしたら、幸運の妖怪とか不幸を呼ぶ妖怪とかが何らかの影響を与えているのかもしれない…。水木先生が自らの体験を交えて綴るこの世とあの世にまつわる、不思議話二十二話!
目次
妖怪のミイラ
ざしきわらし
小豆はかり
河童
ぬらりひょん
さざえ鬼
たたりもっけ
奇人・変人
怪人
字宙人
エネルギー泥棒
時間金持ち
場所の怪
蝶になった少女
奇妙な力
予期せぬ出来事
器物に宿る霊
ツキモノの呪い
死者の招き
霊魂の世界
この世とあの世
死について
著者等紹介
水木しげる[ミズキシゲル]
本名、武良茂。1922年(大正11)、鳥取県境港市生まれ。太平洋戦争中に召集され、ラバウルで左腕を失う。復員後、輪タクの親方、アパート経営、紙芝居作家を経て、貸本向け漫画を描き始め、1957年『ロケットマン』でデビュー。65年『テレビくん』により第六回講談社児童漫画賞、89年『昭和史』により第十三回講談社漫画賞受賞。91年、紫綬褒章、2003年、旭日小綬章受章。07年、『のんのんばあとオレ』により、第三十四回アングレーム国際バンド・デシネ・フェスティバル最優秀コミック賞を受賞。10年、文化功労者となる。15年11月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クナコ
18
初読。水木しげるの作品はある一作品しか馴染みがない。それは「のんのんばあとオレ」の実写ドラマ。幼少の頃にテレビ放映したのを両親がVHSに録画してくれた。一人っ子鍵っ子ビデオっ子だった私は、それをかなり頻繁にぶっ通しで見ていた。水木しげるの少年時代を舞台にした半自伝的作品だったから、この作品しか知らないくせに水木しげるのことを、生まれた時代が違うのに同い年の友達のように思っていた。本作はそんな私が想像もしなかった、水木しげるの滑稽あり悲惨ありの原体験を次々と回顧する。でもそこには私の知る水木氏も確かにいた。2019/03/20
そうたそ
17
★★★☆☆2017/01/21
Saku
11
読み進めて行く内に、この世とあの世の境界線って何だろうと考える。 体験談とか意外に怖いぞ、この本。2018/01/08
バター豪族
10
図書館本。言わずと知れた「ゲゲゲの鬼太郎」でおなじみの水木しげる氏のエッセイ的な作品。のんのんばあや周りの人々、戦争体験、その後の生活といった経験の中で著者の死生観・妖怪観が垣間見えた。妖怪や不思議な力の経験談を語りつつ、霊魂の世界には懐疑的で非常に面白かった。「たたりもっけ」「エネルギー泥棒」などなんとなくあるある(?)のような話もあり、きっとそれを読めば読後、妖怪が何となく身近なものに感じられるハズ。つげ義春氏のエピソードが面白かったのと、蝶になった少女と大きな黒い机の話が印象的だった。2020/07/09
二木弓いうる@デビュー作5/2発売!
5
水木しげる先生が体験したという霊的不思議エッセイ集。戦争中や幼い頃の出来事もあり。ゲゲゲの鬼太郎では「見えてる世界が全てじゃない」とあったけど、本当にそうなのかもと思ってしまう2024/12/24
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