中公文庫<br> 汽車旅放浪記

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中公文庫
汽車旅放浪記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 313p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122063051
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C1195

内容説明

近代文学はなぜ多くの鉄道を登場させたのか。夏目漱石は『坊っちゃん』から、松本清張『点と線』まで、舞台となった路線に乗り、名シーンを追体験する。ローカル列車に揺られながら、かつて作家たちが鉄道を作品に取り込んだ理由に思いを馳せる。鉄道と文学との魅惑の関係をさぐる、時間旅行エッセイ。

目次

楽しい汽車旅(トンネルを抜ければ「異界」―上越線;東京のとなりの「鄙」―久留里線、いすみ鉄道、小湊鉄道;三十八年の一瞬―北陸本線;清張の旅情、芙美子の駅―香椎線、鹿児島本線、筑豊本線;太宰治の帰郷―津軽海峡線、津軽線、津軽鉄道;オホーツク発、銀河行―樺太東部本線終点栄浜(サハリン・スタロドゥプスコエ))
宮脇俊三の時間旅行(蝉しぐれの沈黙―左沢線、山形鉄道フラワー長井線、米坂線;時刻表を「読む」ということ―のと鉄道、氷見線;ローカル線車内風景―只見線、大井川鐵道井川線、わたらせ渓谷鐵道;汽車好きの原風景―宮脇俊生と昭和戦前)
「坊っちゃん」たちが乗った汽車(漱石と汽車―九州鉄道、山陽鉄道、東海道線;二十世紀を代表するもの―満鉄本線、三江線、東京路面電車;時を駆ける鉄道―都電荒川線、甲武鉄道;汽車は永遠に岡山に着かない―東海道、山陽、鹿児島各本線、御殿場線;初老「鉄ちゃん」はかわいいか―「あとがき」にかえて-大糸線)

著者等紹介

関川夏央[セキカワナツオ]
1949年新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。『海峡を越えたホームラン』で第七回講談社ノンフィクション賞を、『「坊っちゃん」の時代』(谷口ジローとの共著)で第二回手塚治虫文化賞を、『昭和が明るかった頃』で第一九回講談社エッセイ賞を、2001年「明治以降の日本人と、彼らが生きた時代を捉えた幅広い表現活動」により、第四回司馬遼太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

33
著者とは二回り近く年長の宮脇俊三を鉄道ファンとしての祖型と言い切ってしまう筆致が良い。宮脇氏が自分史も含め歴史と鉄道を結び付けた。著者は文学と鉄道を絡めて、素晴らしい鉄道紀行文の書き手だと思った。紀行文として絵になる路線が確かにある。既読『いきどまり鉄道の旅』、本書、読んでいる『おんなひとりの鉄道旅』では共通する路線が多いのもそのためだろう。松本清張、太宰治、夏目漱石にまつわる記述も良かった。2018/01/28

chanvesa

22
特に電車に関心はない。『門』の舞台のイメージがなかったのだが、「赤城下」という(265頁)。寂しい雰囲気の崖。あの神楽坂の町並みに設定されていたとは。そして内田百閒のこと。「必要以上に老成を嫌い、必要以上に若さを価値と信じた」関川さん(310頁)と、61歳にして威張っていた百閒先生。恐れ多いが百閒先生の気持ちにシンパシーを感じる。老成は、強烈な憧れを持つ師への微笑ましいアプローチの一つなんだと思う。そして、ここまでやっていいのではという、ちょっぴりの甘えという人間らしさを感じるのだ。2018/02/12

さっと

13
このまえ読んだ北森鴻の小説にいまはなき寝台特急「日本海」(修学旅行のときに乗った)が出てきて大変なつかしく思いながらそういや文学と鉄道のかかわりを説いたものってあるのかしらんと思っていたところにぴったりの本書。汽車ぎらいと言いつつそれなりに旅はしたし「現代小説」ゆえに当時の世相を切り取るうえで避けられなかった車中を描写した夏目漱石。貧しさや家族にしばられながら束の間の逃避行が汽車旅だった松本清張。最愛の妹とし子を失くしたのちのサハリン行きに銀河鉄道を見る慟哭の宮沢賢治。鉄道から日本文学へのアプローチ。2020/11/22

imagine

6
間口の広いタイトルとは裏腹に、開通時期、営業区間、勾配の比率など専門的な数字が度々登場。別掲の地図でも網羅できないほど、本文で詳細な踏破工程が示される。その中にあっても著者の観察眼は健在で、乗客の様子や地形の描写は鋭い。全般に渡って、鉄道という観点から著名な作家の特性を詳しく分析。特に宮脇俊三と夏目漱石には多くの紙幅を割いていて、著者にしか発見できないであろう指摘がなされている。2017/01/10

広瀬研究会

5
旅っていうのは、空間を移動するだけではなく、時間も移動するものなんだなーということを強く印象づけられた。確かに旅行すると、その土地の歴史とか伝統・文化に目が行きます。太宰治の津軽には一度行ってみたいな。ウニ食べたい。2017/01/03

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