内容説明
毒ガス犯人だけど、何か質問ある?―捜査一課の峰脇らを嘲笑うかのように、ネット掲示板にスレッドが立つ。犯人しか知り得ない事実を次々書きこむスレ主の「S」を、警察は追う。やがて、毒ガスを盾に国会議員総辞職を求めたSは、国会議事堂前で車に立てこもる。噴射のタイムリミットまで、約七時間。峰脇はSを止められるか?
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年秋『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
こば本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
茉莉花
41
犯人しか知り得ない事実をネット掲示板に次々書きこむ「S」を、捜査一課峰脇ら警察は追っていく。さらに、毒ガスがばら撒かれ、負傷者が増えていく。そして、国会議事堂前で車に立て篭もった「S」は24時までに国会議員総辞職を求めてくるが、総理らは他人事の様子。「S」に接触しようとした警察官が銃撃され死亡するなど、仲間が犠牲になっていく中、警察は「S」を割り出し、聞き込みや関係人物を探っていくが、刻々と時間が迫っていく。→続きはコメントに。2021/10/17
Junichi Yamaguchi
27
『俺が死んでも後に続く人間はいる』… 「思想」という言葉に寒気を感じる。いい意味で堂場さんらしくない作品。。2016/11/19
米太郎
23
・テロはネットを媒介にしたら簡単に行えるかもしれないが、ちゃんと参加する人っているのかな?現状に不満で祭りに参加するみたいな人しかいないのではと思った2023/02/02
かおる
23
上下巻とも一気に読んでしまいました。いつもの堂場さんとは少し違った感じがしますが面白かったです。2016/11/24
うめ
22
最後がなんだか尻すぼみだったかな。壮大な過去編とのバランスが悪いのかしら。実行犯にもっと裏があると思っていたからまんまだったところから失速した気がするけれど、この感じは逆にリアルと言えないこともないのかもしれない。繰り返す歴史が皮肉だった。松島の走馬燈に去来した物を思うと切ない。2017/06/04
-
- 和書
- シェイクスピアの人間学