内容説明
高校内をさまよう黒い霊の存在と、クラスでのイジメに悩む秋都尊を救ったのは「心霊相談所」を営む由良蒼一郎だった。蒼一郎は七歳の娘・珠子と二人暮らし。家事ができて霊も見える尊は、何とも便利な人材として目をつけられて―いくらこき使われようと、珠子の笑顔のためなら頑張れる!?ほんわかホラーミステリー開幕!
著者等紹介
九条菜月[クジョウナツキ]
8月11日生まれ。『ヴェアヴォルフオルデンベルク探偵事務所録』にて、第二回C・NOVELS大賞特別賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ブックマスター
38
作家さん読み。幽霊やら妖怪っぽいモノやらが出てくる不思議な世界観。舞台が現代だからか、話がより身近に感じられる気がした。幽霊が見えてしまう体質である尊の見ている景色を、自分もちょっと覗いてみたい。電柱から腕が生えてたら、笑っちゃいそうな気もする。蒼一郎の、霊の声だけが聞こえるというのもそれはそれで怖いと思う。この二人が組むことで物語は始まっていく。登場人物は、変わった名前が多くてたまに読み方が分からなくなった。口数少ない珠子ちゃんが可愛い。「泥の騎士」が切なくて好き。そして最後に謎を投入してくる九条さん。2019/09/19
ダージリン
22
霊が見えてしまう高校生の尊と元弁護士で心霊相談所をやっている蒼一郎が、心霊がからむ事件を解決するお話。蒼一郎さんが読めば読むほど、複雑な事情がありそうで気になります!娘の珠子ちゃんも可愛いけど訳ありっぽい~。続き、待ってます♪2016/08/27
しましまこ
21
霊が視えちゃう高校生と霊の声が聞こえるおっさんと、天使のようなその娘のお話。ミステリ部分はアレレ?なんだが、キャラが楽しくて次巻も買い。2016/09/07
nono
19
図書館本。シリーズ第1弾。3話収録。幽霊が見える体質の高校生の尊が出会ったのは「心霊相談所」を営む由良蒼一郎と娘の珠子。アルバイトとして出入りするうちに⁉見える尊と聞こえる蒼一郎のペアで、さ迷える幽霊達に付き合う事になる事件簿ですが、裏表紙にあった「ほんわかホラーミステリ」とはちょっと違う印象。この巻は顔見せというところで依頼も無く、巻き込まれた事件の解決に動く彼等の活躍を軽めに楽しむ。「珠子」ではなく「たまちゃん」と呼んであげたいと思いつつ、さらりと読了。2018/08/02
きょん
14
確かに霊が見えるだけで祓う力がなければ怖いですよね。蒼一郎さんの首の包帯とか亡き妻家族との確執とかなかなか訳ありっぽいのが気になる。2016/09/05