内容説明
大学入学のため上京したパソコン・オタクの六郷史郎は、憧れの街・秋葉原に向かった。だが彼が街に足を踏み入れると、店で万引き扱い、さらにヤクザに睨まれてしまう。パニックに陥った史郎は、思わず逃げ出したが、その瞬間、すべての歯車が狂い始めた。爆破予告、銃撃戦、警視庁とマフィア、中近東のスパイまでが入り乱れ、アキハバラが暴走する!
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年、北海道三笠市生まれ。78年「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞しデビュー。以後旺盛な創作活動を続け、執筆範囲は警察・サスペンス・アクション・伝奇・SF小説など幅広い。2006年『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞、08年には『果断隠蔽捜査2』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞した。空手の源流を追求する、「空手道今野塾」を主宰する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
120
今回はまるでドタバタドラマを見ているような感じでした。秋葉原を舞台にして、そこにイラン、イスラエルの諜報員、北朝鮮の工作員とロシアマフィア、地方から出てきた万引きに間違われる若者、暴力団員、地元の昔からの老人、あるいは電気店の店員などが入り乱れています。刑事は途中から出てくるくらいで存在感が薄い感じでした。最後はうまく決着させてくれますが。2019/03/08
のり
84
秋葉原に特別な想いを抱いて秋田から上京した「史郎」にとっては不運と切り捨てるにはあまりにも過酷。万引きに間違えられ、ヤクザ・ロシアンマフィア・各国の諜報員、多様な人達が絡み合う。碓氷シリーズなのだが出番は中盤過ぎ。元凶でもある「ファティマ」の存在は大きく影響する。悪党達も少なからず共感する行動をするが…プロのロシアンマフィアが関与する事件にしては犯行動機が小さい気もする…2019/06/13
坂城 弥生
54
ファティマがつぶやいた「こんな国に生まれたかった」その言葉が人類の共通の想いであってくれたらいつか世界は平和になるんだろうか…2021/06/18
ノンケ女医長
51
なんというか・・・。ものすごく起伏しながら進んでいくストーリーが好きな人にはいい小説なのかもしれない。残念ながら、私にはかなり合わなかった。著者の作品を愛する読者の一人としては、警察文化に忠実な作品に仕上げて欲しかったという気持ち。制服警察官が一番気を張り巡らせて扱う例の品を、堂々と上司が借り上げてしまうのは、いくら小説世界であっても無理があるのでは。警察官の登場、活躍場面も少ない。2024/11/27
かいちゃん
41
碓氷さん出てくるの遅すぎだわぁ。まぁありえない展開だけど、娯楽として読むには楽しかったわ。2020/07/29
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