内容説明
朝のラッシュで混雑する地下鉄駅構内で爆弾テロが発生、死傷者三百名を超える大惨事となった。威信にかけ、捜査を開始する警視庁。そんな中、政府上層部から一人の男が捜査本部に送り込まれてきた。岸辺和也陸上自衛隊三等陸曹―自衛隊随一の爆弾処理のスペシャリストだ。特殊な過去を持つ彼の前に、第二の犯行予告が届く!!犯人の目的は、一体何なのか!?
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年、北海道三笠市生まれ。78年「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞しデビュー。以後旺盛な創作活動を続け、執筆範囲は警察・サスペンス・アクション・伝奇・SF小説など幅広い。2006年『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞、08年には『果断隠蔽捜査2』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞した。空手の源流を追求する、「空手道今野塾」を主宰する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
123
これは今野さんの碓氷という刑事が主人公のシリーズです。普通の刑事で渡辺裕之さん描くところの主人公とは全然違います。ただ今回は自衛隊から応援を仰いで爆弾テロを防ぐ役をさせています。主人公が刑事というよりも自衛隊から出向している二人も主人公のような気もしました。また犯人側も黒幕が意外な人物でいたということです。6冊出ているようなので読んでいこうと思っています。2019/03/02
となりのトウシロウ
70
碓氷シリーズ第一弾。主人公の碓氷は46歳の中年刑事。地下鉄霞ヶ関爆破事件の前夜当直で予告電話を受けた。その初期対応の拙さで責任を取らされるかも、経歴に傷がつくというその思考が内向き、後ろ向きでシリーズの主人公っぽくない。その後、爆破犯の犯人、自衛隊の爆弾のスペシャリスト岸辺和也三曹の目線で物語が進む。続く第二の事件など、緊迫感のあるストーリー展開に引き込まれる。犯人の目的など共感はもちろん理解すら出来ずもやもや感が残る。登場人物の中では和也のキャラが良くその活躍はもっと読みたい。2022/11/19
ノンケ女医長
64
著者作品の中では、かなり衝撃的な爆発事故が続く。しかも死傷者が発生し、冒頭から鳥肌が立つ。そのインパクトもあるか、自衛隊から警察へ出向したり、得体の知れない犯人の心理描写が際立ってしまい、警察官の活躍が目立たず、少し物足りない気持ち。ストーリーが散逸しているようにも感じられた。特に・・・教授が助教授を叱るシーン、まるで学生が担当教官に叱られているかのような、チグハクさも気になった。個人的には、夢中にはなりにくかった。2024/07/21
したっぱ店員
54
碓氷シリーズ第1作。なんだけど、冠になってる碓氷が出番少なくてびっくり。スーパーな爆弾エキスパートの岸辺が全部持って行ってる。ぬるい日本に天誅を!という犯人を、いくらかは同じ気持ちを持ちながら追いつめていく岸辺。スピード感もあって面白かった。このシリーズは毎回相棒がかわるのかな?また折を見て先も読もう。2017/12/17
坂城 弥生
53
犯人視点が早々に入るけれど、かなり幼稚な思考で、日本人を馬鹿にしてるけど、あなたも思い通りにいかないから暴力に訴えるただのガキじゃん、と思ってしまった。2021/06/16
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