出版社内容情報
宮本常一、吉田健一、金子光晴、大岡昇平……。旅をすることで生き、書いた人々。文学者のみならず、登山家、冒険家、釣り人達が遺した旅の記憶を読みとく18のエッセイ。
内容説明
宮本常一、吉田健一、金子光晴、開高健、ヘミングウェイ、ブルース・チャトウィン、イザベラ・バード…。なにかにつきうごかされるように、旅を重ねた十八人が遺した本から、それぞれの旅にまつわる記憶を読み解く珠玉のエッセイ集。
目次
宮本常一―歩かなければ見えないもの
内田百〓(けん)―用事がないから汽車に乗る
ブルース・チャトウィン―歩く人の神様
吉田健一―一杯の天ぷら蕎麦
開高健―永遠に、幸わせになりたかったら
ル・クレジオ―すべては結ばれている
金子光晴―「かへらないことが最善だよ」
今西錦司―そこに山があるから
アーネスト・ヘミングウェイ―川には鱒がいて
柳田國男―「なにヤとやーれ」の歌声
田部重治―そこに自由があるから
イザベラ・バード―東北へ、もっと奥地へ
中島敦―光と風の中で
大岡昇平―「留学」作家の孤独
アーネスト・サトウ―時代の空気
笹森儀助―そのとき南の島々では
菅江真澄―「北」にみいられて
R・L・スティヴンスン―至福のとき
著者等紹介
湯川豊[ユカワユタカ]
1938年新潟市生まれ。64年慶應義塾大学文学部仏文科を卒業後、文藝春秋に入社。『文學界』編集長、同社取締役を経て、退社。2003年より東海大学文学部教授、京都造形芸術大学教授を歴任。10年『須賀敦子を読む』で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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