内容説明
同時発生した警察を狙う異様な事件。晴山警部補は、警視庁内で同僚の拳銃自殺を目の当たりにした。取調べを担当した公安刑事から、彼はある取引を持ちかけられるが…。一方、交番巡査銃撃事件の捜査に乗り出す岩沢巡査部長は、渋谷に漂う不穏な空気を感じ取る。東京を襲う非常事態に、「クラン」が遂に動き出す!書き下ろしシリーズ第二弾。
著者等紹介
沢村鐵[サワムラテツ]
1970年、岩手県釜石市生まれ。2000年『雨の鎮魂歌(レクイエム)』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
118
私の好みに合うのか一気に5巻まで行きそうな感じです。チームの全体がある意味わかってきていますが、まだまだ膨らんでいきそうな感じがします。警察内部の争いですが、チーム以外は殆ど的のような感じではないのでしょうか?監察のリーダーも大変ですよね。2017/09/13
ゆう
31
シリーズ2作目。警察の闇を暴くための秘密裏のチーム“クラン”。立ち向かわなくてはいけない相手“神”が謎めいてそれがまた深すぎて寒気さえする。そしてどんどん複雑化していくな。そして晴山のちょっとへっぴり腰具合が…女性陣の方が肝が据わっているじゃないか。もっと頑張れ。それにしてもメンバーじゃなくともこっちの仲間が死んでいくのは嫌だなぁ。これ以上誰も死んでほしくない。2017/08/17
ヨーコ・オクダ
27
シリーズ2作目。前作でもエエ仕事していた岩沢巡査部長がメインで動く!彼がクランのメンバーやったらもう少しスマートに事件が片付いたんやろうけど、そうでないおかげで3作目まで引っ張られるという…。神、警察閥の闇、渋谷の闇、全ては警察のため???何が正義なのか、誰のための、何のための警察なのか、よく分からなくなってくる。とにかく、警察官が警察官を殺すのは尋常じゃないわな。ちょっと消化不良のまま、次作を買いに行こうかね〜。2016/06/16
いーたん
26
警察閥の闇に呑まれる現職・OB警察官。それも闇に迫ろうとする者、闇の手先として動く者問わず。晴山警部補はクランから、岩沢巡査部長は独自路線から共に『神』と呼ばれる存在を知る。その『神』は渋谷駅の最深部に棲まうという。『神』を追って渋谷駅に潜入した岩沢はテロに遭遇。また、晴山もテロに。正義とは何か。警察とは何か。『神』とは一体、何者なのか。怒涛の展開で読者を引き込みます。今回、新登場した公安の区界はきな臭いと思いつつ、予想通りクランのメンバーでした。彼の活躍にも期待。メンバーでない岩沢はどうなるのか。2016/09/20
み
25
う~ん、何だか意外な方向へ(^^;警察内の不正を暴く戦いと思ってたのですが、何とも不思議な“神”登場。しかも、彼は死なない?アンソロジーの彼は生きてたの?と、とりあえず次作は読んでみます。2020/06/25