内容説明
田舎の屋敷で不可思議なモノに遭遇した理理花は、その後、普通の日常を取り戻していた。そんな彼女の平穏は、顔だけが取り柄の傲岸不遜で忌々しい男・草月の登場で終わりを遂げる。彼は失踪した理理花の父親の記録を見せろと、家に押しかけてきたのだ。だが時を同じくして、理理花の家に別の侵入者が。それはなんと、怪力を駆使する老婆で―!?
著者等紹介
宮沢龍生[ミヤザワタツキ]
創作者集団“GoRA Project”のリーダー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sin
62
あざとい設定を取り入れたせいで、筆談で“抑制を効かせて語って”みたり“ゆっくりとした口調”で書いてしまったり…と、その表現部分については随所に粗がありますが、作品自体はなかなかのホラーエンターテイメントで恐怖の質も十分楽しめました。また事件の後の締めくくりで、そのやっかいな筆談の謎も遭遇した怪異もほどよく解き明かされて、この先の展開に期待を持たせた形で次作に上手くバトンタッチされています。期待大です。2016/01/19
眠る山猫屋
29
顔だけが取り柄の傲岸不遜で忌々しい男、なんて言われてる草月くん。序盤は相変わらずだが、後半にきて男を上げる。今回は自宅にまで押し寄せてくる怪異に逃げ場すら失う理理花だが、元々お母さんとしっくりきてない感じが辛く、そこに被せてくる怪異の圧が半端ない。登場人物の掘り下げはまだまだだが、好感度は二人とも上がったかな。このシリーズもっと読みたい!だけど草月くんを苛む怪異はイヤ過ぎる・・・。2018/03/08
瀧ながれ
24
にぎやかに口論する理理花と草月に、ほほえましく思いながら読んでいたら、突然ホラーに放り込まれた。…あれもこれも、現実的なトラブルにみえて油断してたから、背中にトリハダたった。前巻もそうだったけど、ちょっと変なクセがある作家だと思う。怖さがいきなりワキからくる。ところで、あきらかに続きがある終わりかたなので、早く刊行されるといいです。3巻のカバーは徳川さんかしら楽しみだわ(続きが気になりすぎて棒読み)。お母さんのこととか、草月のこととか、なんかしら解決するのでしょうか。2015/10/08
しゅてふぁん
22
今回もおもしろかった。佳枝婆さん怖すぎるよ…。理理花と草月が並んでいたら、美男美女で目の保養になりそう。二人とも性格に難ありだけど(笑)草月の怪異の正体が明らかになったとはいえ、まだまだ謎がいっぱい。続きが気になる!いつ出るんだろう。2016/07/06
フキノトウ
16
再読。父の失踪に関わると思われる老婆が怖かった。草月の発声するコミュニケーションを拒む理由が悲しい。再会する二人が見たいので次巻へ!2020/02/24