内容説明
戦前、歓呼の声で宰相の座についた公爵は、終戦直後、戦犯に指名され自死を選ぶ。今なお歴史的位置づけが揺れ動く近衛文麿の思想の軌跡を綴った手記六篇「最後の御前会議」「平和への努力」「近衛上奏文」「世界の現状を改善せよ」「戦後欧米見聞録」「英米本位の平和主義を排す」を集成。
目次
最後の御前会議
平和への努力
近衛上奏文
世界の現状を改造せよ
戦後欧米見聞録
英米本位の平和主義を排す
著者等紹介
近衛文麿[コノエフミマロ]
1891(明治24)年、公爵近衛篤麿の長男として東京に生まれる。1917年、京都帝国大学を卒業。19年、第一次世界大戦の講和会議への全権大使西園寺公望の随員として渡欧。33(昭和8)年、貴族院議長。37年、第一次近衛内閣を組閣。40年に第二次、41年に第三次近衛内閣を組閣し、同年10月総辞職。45年、太平洋戦争終結後、連合国軍総司令部から戦争犯罪人の指名を受け、出頭日の12月16日早朝、自決(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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