中公文庫<br> 上海時代〈上〉―ジャーナリストの回想 (改版)

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中公文庫
上海時代〈上〉―ジャーナリストの回想 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 470p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122061323
  • NDC分類 319.102
  • Cコード C1121

内容説明

満州事変、第一次上海事変の余韻さめやらぬ昭和八年、聯合通信支局長に就任した著者が、抗日テロ、西安事件、蘆溝橋事件、そして日中全面戦争へと至る六年間、上海を舞台に取材報道にあたりながら、内外に築いた深い人脈を活かし和平実現に尽力した歴史的証言。日本エッセイストクラブ賞受賞作。

目次

プロローグ
上海へ
中国の知友
上海の外国人
満州、華北への旅
蒋・汪合作政権
有吉外交の開花
対日接近外交の展開
二元化する対中外交
広田三原則
華北自治工作
昭和十一年の新局面
二・二六事件の影

著者等紹介

松本重治[マツモトシゲハル]
1899(明治32)年大阪に生まれる。1923(大正12)年東京大学法学部卒業(専攻・アメリカ政治史)。24~27(昭和2)年エール、ウィスコンシン、ジュネーヴ、ウィーンの各大学に留学。33~39年、日本新聞聯合社(聯合通信、後の同盟通信社)上海支局長、40~45年同盟通信社編集局長、同常務理事を務める。52~70年、アメリカ学会会長、52~89(平成元)年国際文化会館専務理事、同理事長。89年1月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BLACK無糖好き

5
こういう本が歴史の彼方に埋もれる事なく、戦後70年の節目の年に新たに刊行された事は一定の評価が与えられると思う。中央公論新社には敬意を表したい。一方で、著者が日中戦争拡大時の和平工作のさなか、日本軍撤兵の条件として満州国の承認を中国側に求める件は、「日本人は、隣国人の気持ちをもっとよく理解して欲しい」という著者のベースとなる主張との乖離を感じざるを得ない。和平に尽力した様子は十分伝わってくるが、見方を変えれば、この回想記もお坊っちゃんエリートの交遊録との印象も否めない。 2015/12/31

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