内容説明
ポピュラー音楽史上最高のグループ、ビートルズ。解散から四〇年以上たったいまも世界中でファンを生み続けている。伝説的な存在であるため、あまりにも多くのことが語られ、虚実ない交ぜの状況にある。新世代のビートルズ研究家と熱烈な信奉者が彼らの真の姿を追い求め、その魅力を解剖。人類にビートルズが与えられた奇跡!全曲目リスト付き。
目次
第1章 抱きしめたい―ビートルズの遺産
第2章 ペニー・レイン―故郷リヴァプール
第3章 イン・マイ・ライフ―ビートルズ前夜
第4章 ツイスト&シャウト―派手にやれ!!
第5章 ア・デイ・イン・ザ・ライフ―ファブ・フォーがいた時代
第6章 愛こそはすべて―さよなら、ビートルズ
ビートルズ公式録音 クロノロジカル・リスト
著者等紹介
里中哲彦[サトナカテツヒコ]
1959年、静岡県生まれ。早稲田大学政経学部中退。河合塾英語科専任講師、河合文化教育研究所研究員、翻訳家
遠山修司[トオヤマシュウジ]
1970年、愛知県生まれ。ロンドン在住。ロンドンに空手道場(極真空手)を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
中玉ケビン砂糖
74
、ファンブック的なノリかなと思って気軽に読みだしたら、イギリスの「三角貿易政策」によってミクスチャーされていく音楽の変遷、ビートルズというバンドを生み出した英国随一の港町リヴァプールの特性、さらには労働者階級特有の文法訛りにまで言及されていて、「ノラ・ジョーンズってラビ・シャンカールの娘だったのか」程度に驚く新参者には少しカタイくらいのガチ、ビートルズ論が網羅されていて文庫としては驚く情報量、ただ、「これくらいは知ってるよね」的なマニア目線には少しイライラ、まだビートルズは厳然として生きている、、、2015/01/21
たかしくん。
39
現段階で出版されている数多くのビートルズの本の中で、これが最も内容のぎっしりと詰まって、かつ、最近になって分かったことも盛り込まれている著作ではないでしょうか。独善的ながらオーラが半端でないジョン、合理的で賢くかつ抜け目のないポール、独特の気難しさが才能の発揮を邪魔している感のあるジョージらの一方で、癒しキャラ満載のリンゴ。ビートルズファンを自認す私でも知らないエピソードが数々ありました。終盤は、彼らの「下半身事情」の話ですが、まあ推して知るべし!?2015/04/18
aloha0307
12
Beatles本は数多読破も、これほど貪る様に読んだのは初めて。作者がBeatles愛をぶつけてくる~それに応えるこちらは、読み進む目線からカンナの粉が吹き出すほどだった。 四人の生きざま、人となりが目に浮かんでくるのだ。 特に1960年前後結成時のエピソードは瞠目するしかない。 白眉は、Johnの佳曲♪ノルウェーの森(邦題)の曲名の由来の一説...これには参った! 2015/04/18
Francis
11
文庫本にしてはエピソード満載でとても面白く読めるし、語り口も平易で読みやすい。メンバーの生い立ち、デビュー前のリヴァプール時代、なども良くここまで調べたなあ、と感心するくらい濃い内容。レコーディングに関する話は少ないが、それはレコーディングに関する文献を見るべし。2016/03/19
ウイロウ
10
遅れてきたビートルズファン二人による対談。70年生まれの遠山氏は私と年齢がさほど違わないが、その博識ぶりは凄まじく、年上の里中氏も一目置くほど。本から得た知識だけでなく、長年リヴァプールとロンドンに住み多くの関係者から話を聞き込んでいる点がやはり強い。とにかくお二人ともまるで見てきたように60'sを語っているのがおかしかった。もちろん勉強にもなった。ジョンやポールの天才的な面とは裏腹の、人間的な弱さとかだらしなさを知れたのが何だか嬉しい。ピートやブライアンなど周辺人物にもきちんと光が当てられている。良本。2015/04/21




