• ポイントキャンペーン

中公文庫
つづりかた巴里

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 314p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122060302
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1195

内容説明

「私はパリで結婚を拾った」。スター女優の座をひとまず捨てて、パリでひとり暮らした日々の甘く切ない思い出。そして、人生最大の収穫となった夫・松山善三との幸福な結婚を綴る。さらに、『二十四の瞳』ほか多くの主演映画の撮影秘話など、女優として、文筆家としての真髄が詰まった自伝的名随筆。

目次

「巴里」と「結婚」(私はパリで結婚を拾った;昭和三十年三月二十六日、私は結婚した ほか)
巴里ひとりある記(パリひとりある記;アメリカかけある記)
こころの友だち(結婚して旅行魔と化した私たち;ミスター・高建文=シンガポール ほか)
私の人生劇場(私の人生は「遊び」の旅;顔 ほか)
ふたたび巴里ふたり旅(「裏方さんよ」さようなら)

著者等紹介

高峰秀子[タカミネヒデコ]
1924年生まれ。五歳の時、松竹映画「母」で子役デビュー。以後、三〇〇本を超える映画に出演。文筆にもすぐれ、『わたしの渡世日記』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など著書多数。2010年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

68
松竹の『母』という映画でデビューしたのが5歳。以降働いて、働いて、デコちゃんという愛称で人気女優へと上り詰めた高峰秀子。それをすべて捨てる決心をしてスーツケース2つを持ってパリで半年間暮らした「巴里ひとりある記」、そして3年後に脚本家で監督の松山善三との結婚生活を記したエッセイである。50年、400本余の映画に出演している高峰が、「私は、はじめから映画は苦手なんです」と言い、昔々の若い「高峰秀子」を見て「バケモノ」であると書いているのが面白い。自分に正直な人である。2020/10/06

あきこ

3
スター女優の、普通の人としての気持ちを綴ったもの。パリに半年も行けるなんて素敵だと思って読み始めたが、そのいきさつや追い詰められた気持ちを思うと辛くなった。子供のころから稼ぐことの辛さは想像を絶するものだろう。ましてや親の愛情のもと育った人には想像もつかないものだろう。しかしそんな境遇でも自分を見失わず、素敵な伴侶も見つけて過ごした旅の話は幸福感に満ちていてホッとする。なんだか面白いエッセイである。2018/05/20

nadami30

1
品が良いのに大胆な面を持つ大女優・高峰秀子のエッセイ。 夫の松山善三との結婚生活、巴里ひとり滞在記、半生記が綴られている。 表現力が見事で読み応えがある。 そうか、この時代は30歳での結婚は高年齢か。 人生最大の収穫が夫、って言える人生はうらやましい。2021/02/07

にやり2世

1
マスコミのために結婚式挙げるわけじゃないのに。ここらへんの話は読んでて悲しくなった。学校のこと、仕事のこと、特に映画についての熱い気持ちが正直すぎる表現で書かれててビシバシ伝わる。2017/02/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8292842
  • ご注意事項