内容説明
帝国主義の時代に外交官としてキャリアを積み重ね、戦後はマッカーサーとともに日本の再建に従事したワンマン宰相・吉田茂。その生涯と事績、そして政治思想を、日米関係研究の権威が緻密に分析する。上巻は、吉田の生い立ちから外交官時代、そして戦時中の反東条運動で投獄されるまでを描く。
目次
第1章 明治の青年紳士
第2章 「伝統外交」―一九〇六‐二二年
第3章 帝国の経営―一九二二‐三〇年
第4章 新帝国主義の説明―一九三一‐三七年
第5章 吉田・イーデン秘密計画―一九三六‐三七年
第6章 虹を追って―一九三七‐四一年
第7章 「吉田反戦グループ」と近衛上奏文―一九四二‐四五年
著者等紹介
ダワー,ジョン[ダワー,ジョン] [Dower,John W.]
1938年、ロードアイランド州プロビデンス生まれ。アマースト大学でアメリカ文学を専攻、58年に来日し日本文学に関心を移し、ハーヴァード大学大学院に進学後、森鴎外の研究で修士号を取得。ウィスコンシン大学マディソン校教授、カリフォルニア大学サンディエゴ校教授を歴任し、現在はマサチューセッツ工科大学教授。著書に『敗北を抱きしめて―第二次大戦後の日本人』(ピュリツァー賞、バンクロフト賞、第五〇回全米図書賞ノンフィクション部門、第一回大佛次郎論壇賞特別賞)などがある
大窪愿二[オオクボゲンジ]
1915年、秋田県生まれ。日本太平洋問題調査会の事務局を経て、80年まで駐日カナダ大使館に勤務。86年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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