内容説明
二十世紀最大の国家事業、新幹線建設。時速二〇〇キロ実現までの試行、安全運転のための自動列車制御装置の開発、列車妨害対策、ルート選定、用地買収交渉など、最先端の技術・設計思想に貫かれた、世界最高水準のモノ作りの軌跡。
目次
交通革命下の決心
時速二〇〇キロ
安全のために
建設の苦心
輸送サービス
開業前の将来予測
新幹線その後
著者等紹介
角本良平[カクモトリョウヘイ]
1920年生まれ。41年鉄道省(現国土交通省)入省。東京、四国、門司などの鉄道管理局に勤務し、58年東海道新幹線の建設計画に参加。都市交通課長、国鉄新幹線総局営業部長、66年国鉄監査委員、70年運輸経済研究センター理事、のち理事長などを歴任。早稲田大学客員教授等も務めた。早くから国鉄の地域分割、法人化を提唱(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tadashi_N
19
開発当初の理念、構想、そして少し歪んだ現実。2016/04/24
やまき
1
「新幹線」の文字と表紙にひかれて購入。意外と昔の本でした。 開通当時の世間の反応は、この本を読んで初めて知りました。2014/10/01
新宿サブナード
0
前半は難しい技術用語が満載だったけど、がんばって読みました。 東海道新幹線がたった5年半で出来上がったとは驚きです。また、最後のリニア新幹線への疑問は同感です。2014/11/11
としき
0
ちょうど50年前の1964年10月1日東海道新幹線が開業した。東京オリンピック開催10日前である。これから50年、来年3月に北陸新幹線が金沢まで開通する運びとなった。手放しで喜んでいいのかと思いきや、著者は50年以上前から輸送密度の低い地方新幹線には反対を表明している。JRは新幹線部門を引き取り、ローカル線は地元自治体に押しつけて、赤字部門は切り離す。今、金沢は新幹線フィーバーで大騒ぎしているが、長い目で見たら経済効果はどこまで期待できるのか不安である。逆に経済格差が拡がる要因にならなければいいのだが・・2014/11/10
あすたりすく @本の虫
0
絶版になった同社の新書『東海道新幹線』の改訂版として出版された本です。 東海道新幹線開業直後の時期に書かれていて参考になる本でした。2014/10/13