内容説明
名君ダビデは王国を堅固なものとし、賢王ソロモンは富と栄光を得た。しかし名君といえど、主の掟や戒めを全ては守れず、やがて王国は分裂、民は他国の捕囚となる。
目次
ヨシュア記(続)
士師記
サムエル記
列王記
ヨナ書
ヨブ記
ダニエル書―異郷にて
著者等紹介
里中満智子[サトナカマチコ]
1948年1月大阪生まれ。1964年、高校在学時に『ピアの肖像』で第1回講談社新人漫画賞受賞、デビュー。1997年、全集「マンガ日本の古典」の『心中天網島』で第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。2006年に全作品及び文化活動に対し、文部科学大臣賞受賞。2010年文化庁長官表彰受賞。日本漫画家協会常務理事/マンガジャパン代表/NPOマンガサミット運営本部代表/大阪芸術大学キャラクター造形学科教授など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JACK
9
◎ キリスト教、ユダヤ教、イスラム教に共通する書物にして人類史上最大のベストセラー「旧約聖書」を分かりやすく描いたマンガ。旧約聖書は西欧社会の価値観の元であり、欧米の映画や小説、美術などに頻繁に登場する。とても厳格な万能の神「主」を巡る物語は、「主を信じて主との約束を守れば救われる」、「主をないがしろにすれば見放される」という教えを何百年にも渡って描いている。主に選ばれても、どんなに信心深くても、やがて人は堕落して滅びるという厳しい視点が感じられる。欧米の人の価値観が少し理解できたと思う。2014/10/08
卯月
3
カナンに定住したイスラエルの民だが、戦いは続く。堕落すると天罰で異教徒に支配され、反省すると主が「士師」を選んでイスラエルの民を救う。女士師デボラ。怪力のサムソン。預言者サムエルがサウルに油を注ぎ、イスラエルは「王」を抱く時代へ。サウルもダビデもソロモンも、王になったときは神に選ばれた人物なのに、一生、清廉潔白ではいられないんだよね。ペリシテ人=パレスチナか! それは対立根深いな……。分裂した二王国のうちイスラエルが先に滅び、残ったユダ王国も滅んでバビロン虜囚。ネヘミヤとユダ民族がエルサレムに帰還して終。2023/07/02
arianrhod
3
こうして旧約聖書をざっくり読むと信仰し、不信仰の為罰を受け反省、また信仰するがまたの連続の歴史。どうしようもないからたまに不条理でも一神教の厳しい宗教が必要なのか、そもそもこの民族には実はこの宗教が向いていないのか、続かないの。結構血まみれの宗教だし。ヤハウェって一体・・・。しかし確かに旧約聖書は芸術や物語の創作の宝庫でした。そういう私も実は、遠藤周作の沈黙を読んでヨブ記を思い出されて旧約聖書をザックリ読みたいと思ったんだけどヨブ記短かった。ダビデ、アブサロム、ソロモンの方に新たに興味が。 2017/04/24
ぴっちゃん
2
サムソンとデリラ、ダビデ、ソロモン、バビロン捕囚等有名どころの物語。駆け足だけども興味深く読めた。アブサロムやダニエルなど知らない物語も(忘れていたのか?これまで読んだ類書に載っていなかったのか?)あったので「ために」なった気がする。2014/09/15
Yossan
1
ソロモン王やヨブ記辺りまでの解決。ここから先のバビロン捕囚などは、読んでて難しいので、その辺りもマンガで解説してくれたら分かりやすかったのですが、それだけが残念でした。2020/07/31
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