内容説明
明治から昭和初期にかけて活躍した名優が、生い立ちや芝居の奥義を語る。十五代目市村羽左衛門と、長年、舞台を務めた『与話情浮名横櫛』のお富と与三郎、『十六夜清心』『三千歳直侍』や『土蜘』『四谷怪談』など時代物・世話物における苦心談や内幕話は、演劇史上貴重な記録である。七〇年の時空を超えて初文庫化。
目次
私の身の上
團菊左逝く
女形に就て
平素の行状
役柄の分類
戻橋覚え書
戻橋苦心談
土蜘の略型
土蜘内幕話
茨木の老母〔ほか〕
著者等紹介
尾上梅幸[オノエバイコウ]
明治3(1870)年、名古屋市伏見町生まれ。本名栄之助。父朝次郎は三代目菊五郎の孫にあたる。同15(1882)年、十三歳の時、五代目菊五郎の養子となって上京。同24(1891)年、五代目栄三郎を襲名。同36(1903)年、五代目の死をうけ六代目梅幸を襲名、同44年(1911)年から帝国劇場の座頭として活躍、十五代目市村羽左衛門と長年、共演し、情味の濃さと芸容の大きさで五代目中村歌右衛門と並び称される近代の名女形。昭和9(1934)年、死去
秋山勝彦[アキヤマカツヒコ]
昭和26(1951)年、静岡県沼津市生まれ。日本大学芸術学部中退。東宝・アドセンターの演劇広告の仕事を経て、同55(1980)年、演劇出版社入社。筆名に亀井五郎、藤澤夏生など。平成7(1995)年10月から「演劇界」編集長。同19(2007)年退社しフリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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絶間之助
ところてん
Hatsumi Sakoda