内容説明
一之瀬拓真、二十五歳、交番勤務から千代田署刑事課強行犯係に転属した新人刑事。管轄はビジネス街―このエリアは窃盗犯中心だと聞いたが、初日から殺人事件が起きる!被害者に恨みをもつ人物はなかったが、不審な入金が発覚し、捜査陣は色めきたつ。一之瀬は教育係の藤島の薫陶の下、第一歩を踏み出す。新シリーズ、始動!文庫書き下ろし。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年秋『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あすなろ
141
真っ白な自分に自分がどんな色でどんな形で描こうが自由だ。そんな新人刑事 一之瀬の物語。彼が自己嫌悪に陥り、時に疲労のピークになり、時に緊張の極致になる等、上手く描かれている。堂場氏作品は久しぶり。やはり、そうだよね、と読み手が思える、あるいは確認出来るような主人公の心情を表すのが上手いと感じる。つまり、感情移入させられる。ゆとり世代ではないが(笑)、僕もルーキーになってしまった(笑)。シリーズ次作も順を追うことと致します。2015/09/02
mmts(マミタス)
128
一之瀬は浅利陽介くん、イッセーさんは椎名桔平さんに脳内変換しました。最近、脳内変換しないとストーリーがよく分かりません。さて、よくある!?殺人事件でした。叙述トリックやミスリードはありませんでした。東日本大震災の描写だって中途半端だからガッカリしました。伏線がかなり微妙でした。つまり、わたしにはつまらないストーリーでした。ごめんなさい。東日本大震災のお涙頂戴は不要だと思ってしまいました。まあ、警察ものが好きな人には楽しいかもしれません。ミステリーではなくショックを受けました。本当にごめんなさい2017/06/08
ゆみねこ
76
交番勤務から刑事課強行犯に転属した新人刑事・一之瀬拓真。いきなり殺人事件の捜査に当たることになり、指導役の先輩刑事藤井と共に第一歩を踏み出した。刑事の仕事について全くの白紙状態の拓真と共に捜査に当たっているような読後感でした。どんな刑事になっていくのか楽しみなので、シリーズを追いかけます。 2016/01/21
Tsuyoshi
75
一ノ瀬拓真シリーズ第1弾。安定志向で警察に入った25歳の若手刑事。温かく見守る藤島、物わかりのいい彼女の深雪、頭があがらない母親など周囲のキャラもよく面白い中で彼がどう成長していくのか。楽しみなシリーズです。2018/10/10
ベントレー
73
一之瀬拓真シリーズの一作目。以前に読んでいるのですが、このシリーズは果たして完結したのか改めて確認するため再読です。すっかりストーリーも忘れていました。新鮮な気持ちで読めそうです。東日本大震災の復興を絡めつつ、一之瀬の刑事としての成長を描いていく形でしょうか。指導係の藤島も一癖ありそうで、彼のネタ元の紳士もなんだか怪しげです。新シリーズで所轄の話だからか堂場先生のスターシステムは発動しませんでした。犯人はなんだかモヤモヤ。被害者も実は…といった感じで。なんか不完全燃焼でしたが、次いってみよー!2022/09/11
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