中公文庫<br> 闇夜―警視庁失踪課・高城賢吾

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中公文庫
闇夜―警視庁失踪課・高城賢吾

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  • サイズ 文庫判/ページ数 475p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122057661
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

娘・綾奈と悲劇の再会からふたたび酒浸りの生活に戻り、無断欠勤を続けていた高城。失踪した七歳の少女の捜索に引きずり出されるが、少女は絞殺体で見つかり、事件の担当は失踪課から捜査一課に移ってしまう。娘を失った両親に自身を重ねた高城は犯人を捜し出すことを誓い、わずかな証言を元に執念の捜査を続けるが…。

著者等紹介

堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年秋『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

426
シリーズ中、前作『牽制』とこちらは「上・下巻」とでもしていい作品。前作で拡げられた風呂敷が、見事にたたまれて行く。にしても堂場さんは、次から次へと失踪課メンバーたちに苦難を与えられることよ。堂場さんは「街シリーズ」と勝手にわたしが呼んでいる作品を書かれるが、これもその一つ。個人的に「桜新町」中心に渋谷から二子玉までの田園都市線は、学生時代から10年近く住んだ馴染みのある地域なので、最後までワクテカで読み切った。もちろん次作(いよいよシリーズ終焉)もすぐに読む。2018/11/13

Tsuyoshi

69
シリーズ第9作。冒頭からの娘・綾奈の遺骨発見という衝撃の結末にて無断欠勤していた高城。失意の中駆り出された少女の失踪事案を通して被害者の両親の思いや憎むべき犯人の追及など娘の失踪事案の解決に向けて気持ちを新たにしていく展開。いよいよ最終巻へ。2018/09/26

ゲバオ

69
「祈らないでください。刑事が祈るようになったらおしまいです。」警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ9作目。前作の衝撃のラストより やはり高城さんは腑抜けになってしまった。が、駆り出された事件で見事復活。今回は幼女暴行殺人事件という胸くそ悪い事件。解決できて本当によかった。今回、あの長野が全然出てこないから不思議に思ってたら本編の事件には関わらず 高城さんの敵討ちに奔走していた。熱いぜ長野。さぁ次でラスト。高城は因縁に終止符を打てるのか!?※エレカシの『悲しみの果て』聴きながら読んでたらすごいマッチしました2017/04/10

あつし@

67
途中とばしてシリーズ9作目の本巻に。子どもの遺体が見つかった後のふぬけた高城に仲間がバケツの水をぶっかけて事件捜査に引っ張り出す所から始まる…。始まりから解決までの緊張感、高城にとって真の解決を意味する過去の事件の新たな目撃者の発見という最終巻への予感、既に一つのチームとして結束した失踪課の人間模様等々、秀作‼︎2015/07/25

ヨーコ・オクダ

49
酒に溺れてる高城の描写を見て「あれ?新刊買ったはずなのに…??」て一瞬思た。そう…娘・綾奈ちゃんの遺体が見つかったんやったね。おかげで、再び酒浸り&欠勤というダメ生活を送っていたところ、小学生の女子がイタズラ目的で連れ去られ、殺される事件が続けて発生。高城の心の中の葛藤と、失踪課メンバーを含め、彼を何とか立ち直らせようとする周囲の人間の思いがよく伝わってきた。若干、芝居がかった描写が気になるとこもあるけど、執念の捜査によって犯人を追い詰めていく様子なんかは、ぐーっと引き込まれてしもたわ。2013/05/14

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