内容説明
自らの意思で社会秩序の外側に身を置くアウトサイダーたちを通して、現代人特有の病とその脱出法を探求した名著。下巻では文豪ドストエフスキー、詩人ブレイク、クエーカーの始祖ジョージ・フォックス、インドの聖者ラーマクリシュナ、神秘思想家にして作曲家グルジエフらを論じる。
目次
第6章 アイデンティティーの問題
第7章 大いなる綜合
第8章 幻視者としてのアウトサイダー
第9章 回路からの脱出
著者等紹介
ウィルソン,コリン[ウィルソン,コリン][Wilson,Colin]
1931年、イギリス、レスター生まれの評論家、小説家。労働者階級の家に生まれ、アカデミックな教育は受けなかった。さまざまな職につきながら独学、作家の道を志す。56年、『アウトサイダー』で衝撃的デビューを飾り、以後、思想家・小説家の評伝や、性的倒錯、動機なき殺人、神秘主義などの研究、小説の執筆を通して独自の人間観を展開している
中村保男[ナカムラヤスオ]
1931年、東京生まれ。55年東京大学文学部英文科卒業、58年同大学院修士課程修了。福田恆存に師事し、57年、『アウトサイダー』を福田と共訳(後に中村の単独名義に変更)。2008年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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